2024年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善するなど、緩やかな回復基調が継続した一方、物価の上昇、通商政策などアメリカの政策動向、金融資本市場の変動等により、先行きは依然として不透明な状況が続いている。こうした中、同社グループは、2030年を志向した長期経営計画[SG-Vision2030]のPhase2に当たる、中期経営計画[SG-2026]を策定し、企業価値向上に向けた諸施策を推進している。
新明和工業2025年3月期通期データ
■セグメント別経営成績
(特装車)
この結果、同セグメントの受注高は122,508百万円(前年度比14.7%増)、売上高は108,204百万円(同7.6%増)となり、営業利益は4,899百万円(同111.8%増)となった。
なお、2024年度末の受注残高は126,285百万円(同12.8%増)。
(パーキングシステム)
機械式駐車設備は、受注は減少し、売上は増加した。また、航空旅客搭乗橋も、大口案件を受注した前期に比べ受注は減少し、売上は増加した。
この結果、同セグメントの受注高は44,141百万円(前年度比18.8%減)、売上高は45,748百万円(同10.7%増)となり、営業利益は3,333百万円(同20.5%増)となった。
なお、2024年度末の受注残高は58,522百万円(同0.7%減)。
(産機・環境システム)
メカトロニクス製品は、真空製品の受注及び売上が減少した結果、分野全体でも受注、売上ともに減少した。また、環境関連事業は、大口案件を受注した前期に比べ、受注は減少し、売上は増加した。
この結果、同セグメントの受注高は36,489百万円(前年度比30.6%減)、売上高は33,270百万円(同22.6%減)となり、営業利益は2,208百万円(同34.3%減)となった。
なお、2024年度末の受注残高は58,029百万円(同8.0%増)。
(流体)
国内、海外ともに需要が堅調に推移し、受注及び売上が増加した結果、同セグメントの受注高は28,693百万円(前年度比8.9%増)、売上高は27,512百万円(同4.5%増)となり、営業利益は4,382百万円(同6.8%増)となった。
なお、2024年度末の受注残高は8,307百万円(同16.6%増)。
(航空機)
防衛省向けは、受注、売上ともに増加した。また、民需関連も、受注、売上ともに増加した。
この結果、同セグメントの受注高は42,891百万円(前年度比31.2%増)、売上高は33,706百万円(同5.6%増)となり、営業利益は1,970百万円(同9.9%減)となった。
なお、2024年度末の受注残高は53,150百万円(同20.9%増)。
(その他)
建設事業において、受注が減少したものの、売上が増加した結果、同セグメントの受注高は16,774百万円(前年度比9.8%減)、売上高は18,000百万円(同28.9%増)となり、営業利益は1,462百万円(同119.2%増)となった。
なお、2024年度末の受注残高は14,482百万円(同7.8%減)。
■今後の見通し
同社グループは、長期経営計画[SG-Vision2030]のPhase2に当たる、中期経営計画[SG-2026]を策定し、2024年5月7日に公表した。2024年度から2026年度を計画期間とする3カ年の本計画に基づき、企業価値の向上に向けた諸施策を着実に実践・遂行していく。
[SG-2026]の2年目となる次期(2025年度)の業績見通しについては、売上高290,000百万円(前年度比8.8%増)、営業利益15,000百万円(同7.4 %増)、経常利益14,000百万円(同3.4 %増)、親会社株主に帰属する当期純利益9,200百万円(同2.7%増)となる見通し。
新明和工業の2025年3月期決算短信
決算説明資料