2025年第1四半期の売上高は、精密減速機の需要回復に加え、鉄道車両用機器、舶用機器、自動ドアでの需要が増加した。営業利益は、増収による増益に加え、収益性改善活動「Project 10」が計画以上に進捗したことによるもの。
■セグメント別業績
<コンポーネントソリューション事業>
コンポーネントソリューション事業の売上高は前年同期比 23.7%増の280億90百万円、営業利益は、同19.7%増の9億77百万円となった。
精密減速機は、長期化していた産業用ロボット在庫が適正水準となり、売上高は前年同期比で大
幅な増加となった。油圧機器は、欧州市場で需要の低迷が継続しているものの、中国市場での需要が回復していることにより、売上高は前年同期比で増加となった
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の売上高は前年同期比14.4%増の218億93百万円、営業利益は、同37.9%増の32億58百万円となった。
鉄道車両用機器は、国内外での新車向け需要及びMRO (Maintenance, Repair, Overhaul)需要が好調に推移したことにより、売上高は前年同期比で増加となった。
航空機器は、防衛費の増大による需要の拡大が継続したことにより、売上高は前年同期比で増加
となった。
商用車用機器は、国内顧客での生産が減少したことに加え、東南アジア市場で需要の低迷が継続
していることから、売上高は前年同期比で減少となった。
舶用機器は、新造船向け需要及びMRO需要が好調に推移したことにより、売上高は前年同期比で
増加となった。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の売上高は前年同期比4.3%増の281億75百万円、営業利益は、同7.7%増の33億73百万円となった。
自動ドア事業は、国内での建物用ドア及びプラットホームドア需要が引き続き堅調に推移したことにより、売上高は前年同期比で増加となった。
<その他>
その他の売上高は6.7%増の35億40百万円、営業利益は、同4.9%減の2億85百万円となった。
包装機は、国内の食品メーカーでの設備更新需要により、売上高は前年同期比で増加となった。
■連結業績予想等の将来予測情報に関する説明
2025年12月期の連結業績には、米国の関税政策による影響は織り込んでいないとしたうえ、売上高は3,360億円(前年比3.9%増)、営業利益187億円(26.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益131億円(同2.3%増)と当初見通しは変えていない。