・通期予想は米国通商政策による影響見込まず
2025年1〜3月期におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中、各種政策効果もあり、緩やかに回復した。海外においても、一部地域に足踏みがみられるものの、景気は緩やかに回復した。一方で、米国通商政策による影響や地政学的リスクの高まり等により、先行き不透明感が増す中、世界経済の下振れが懸念される。
タダノ2025年第1四半期データ
■セグメント別の状況
1)日本
建設用クレーン・車両搭載型クレーン・高所作業車が堅調に推移し、売上高は433億3千1百万円(前年同期比102.7%)、買収関連費用等の計上もあり、営業利益は58億1千7百万円(前年同期比79.6%)となった。
2)欧州
建設用クレーンの売上が増加、Manitex社買収による車両搭載型クレーン・高所作業車の売上も加わり、売上高は247億6千1百万円(前年同期比146.3%)、営業利益は18億8千9百万円の損失(前年同期29億7千4百万円の営業損失)となった。
3)米州
建設用クレーンの売上が増加、Manitex社買収による車両搭載型クレーン・高所作業車の売上も加わり、売上高は327億1千8百万円(前年同期比138.0%)、買収関連費用等の計上もあり、営業利益は7億7百万円(前年同期比52.5%)となった。
4)オセアニア
建設用クレーンの売上が減少したものの、中古車売上が増加し、売上高は26億1千9百万円(前年同期比102.6%)、営業利益は1億9千2百万円(前年同期比100.9%)となった。
5)その他
建設用クレーンの売上が堅調に推移し、売上高は16億4百万円(前年同期比111.1%)、営業利益は4千3百万円(前年同期比99.0%)となった。
■主要品目別の状況
1)建設用クレーン
2)車両搭載型クレーン
日本向け売上高は、トラックシャシ供給が改善し、42億3千7百万円(前年同期比113.8%)となった。
海外向け売上高は、Manitex社買収による売上も加わり、61億8千9百万円(前年同期比956.0%)となった。この結果、車両搭載型クレーンの売上高は104億2千6百万円(前年同期比238.5%)となった。
3)高所作業車
日本向け売上高は、トラックシャシ供給が改善し、54億5千6百万円(前年同期比205.8%)となった。海外向け売上高は、Manitex社買収による売上も加わり、11億9千7百万円(前年同期比830.3%)となった。この結果、高所作業車の売上高は66億5千4百万円(前年同期比238.1%)となった。
4)その他
部品、修理、中古車等のその他の売上高は、143億8千7百万円(前年同期比122.9%)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2025年2月14日付けの2025年12月期連結業績予想(下記)は変更せず、米国通商政策による影響も見込んでいない。
売上高3,400億円(16.6%増)、営業利益240億円(0.9%増)、経常利益200億円(5.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益150億円(125.8%増)。
タダノの2025年12月期第1四半期決算短信
決算説明資料