タダノは4月23日、「bauma 2025 タダノグループ出展レポート」を発表した。以下、リリース原文。
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当社は、このたびドイツ・ミュンヘンで開催される世界最大級の国際建機展「bauma2025」に出展し、多くの来場者をお迎えすることができました。ご来場・ご協力いただいた全ての皆様に御礼を申し上げます。
1.今回の見どころ
当社は中期経営計画の成長戦略の骨子として、(1)脱炭素化を加速、(2)新たな領域への挑戦、(3)強みを活かしたものづくり改革、(4)変革を支える足場固めの4つを掲げています。
・「脱炭素化の加速」を象徴する、世界初のフル電動ラフテレーンクレーンEVOLTシリーズから、アメリカ・カナダ向けに昨年発売した「eGR-1000XLL-1」をはじめとする Tadano Green Solutions の製品群
・「新たな領域への挑戦」の一環として、昨年3件のM&Aを実施・発表。タダノユーティリティ(旧:長野工業)の自走式高所作業車や、Manitex・PM のナックルブームクレーンなど大幅に拡大したタダノグループの製品ラインナップ
・「強みを活かしたものづくり改革」として取り組んでいる欧州事業再生に関連して、日本・ドイツ双方の強みを活かし、当社が安全・品質のさらなる向上と復権を期すオールテレーンクレーンの強力なラインナップ
・「変革を支える足場固め」として、今後の現場における労働力不足や技術ノウハウの伝承を支えていく、新たな技術・ソリューションの提示
今回の bauma ではそれぞれの戦略に沿った展示を行い、「Reaching new heights」まさに新たなステージへと加速するタダノグループを来場いただく皆さんにアピールしました。ブランディングの一環として当社の企業
ロゴも「TADANO」の文字がより大きく、見やすくなりましたが、業界のリーディングカンパニーとして新しいTADANO を体感いただけたと感じております。
また、当社ブースではサステナビリティ推進の一環として、今回初めて、地元産の木材を使用・加工した「リサイクル可能なモジュール」をブース部材に採用しました。通常、このような大規模ブースは一度使われた後、廃棄物として処理されてきましたが、今回の当社ブース部材は、今後も別の用途にリサイクルされる予定です。
■グローバル製品ポートフォリオを発表
bauma2025でタダノは初めてグローバルな製品ラインナップを発表します。例えば、2025年2月に発売されたばかりの新製品「AC 5.250L-2」は、定評のあるベーシックモデル AC 5.250-2 に拡張性を追加し、メインブーム
を 79mまで延長することで、もともと汎用性の高いクレーン用途をさらに拡大することができます。最大 736t-m(トンメーター)の高荷重モーメントと 109m のブーム+エクステンション長さは、より高所まで重量物を運ぶことができ、作業性の大幅な向上につながります。
今回のタダノブースにおける従来との大きな違いの1つが高所作業車の積極出展です。今回、3 つのラインから 6 台の高所作業車を展示。試乗デモも実施し、大いに注目を集めました。
■多様な製品ポートフォリオによる新市場での拡大
2025年1月、Manitex International の買収が完了し、タダノのラインナップは大幅に拡大しました。
ブームトラックはじめ複数の LE 製品を持つ Manitex、ナックルブームクレーンの PM、高所作業車の Oil &Steel、小型電動クレーンの Valla はいずれも、当社グループのラインナップを更に幅広く、魅力的にします。
今回、当社ブースでも3つのラインの製品を計6機種展示することができ、当社のお客様・ステークホルダーの皆さまも非常に興味を持ってご覧いただきました。来年の CONEXPO までにすべてのラインの製品を TADANO ブラ
ンドとして統一していく方針です。
(展示製品の一例)高所作業車「eAA-9MC(TUL製品)」と「OCTOPLUS 21(Oil & Steel 製品)」
■革新的な製品とソリューションによる脱炭素推進
当社は 2050 年カーボンネットゼロの実現を目指し、中期経営計画(24-26)においても「Tadano GreenSolutions」として環境対応製品の拡充を推進しています。グループ長期環境目標として「2019年度比で2030年に事業活動における CO2 排出量 25%削減、製品における CO2 排出量 35%削減、事業活動における産業廃棄物排出量 50%削減」を掲げています。
2023 年 12 月には、世界初となる「電動ラフテレーンクレーン」を日本で発売。2024 年 11 月にはアメリカ・カナダ向けに第2弾となるEVOLTeGR-1000XLL-1を発売しました。電気の力でクレーン作業・走行を行うことができ、製品からの CO2 排出量をゼロにすることができる画期的な製品です。また、12 月には有線式電動 CC
88.1600-1(超大型クローラクレーン)の開発も発表しました。
当社グループの製品は、今後 GX(グリーントランスフォーメーション)で増加するとみられる風力発電等の建設現場でも大きな活躍が期待されております。今回はeGR-1000XLL-1を展示するほか、ディーゼルエンジンによる移動とクレーン作業の電動化を組み合わせた AC ハイブリッドクレーンの新モデルも展示します。
2022 年に発表した 70 トンハイブリッドのオールテレーンクレーンは、その後改良を重ね、さらなる進化を遂げています。
世界各地の拠点強化と新たなソリューション世界中に高い安全性・品質の製品を提供するため、ドイツ・ラウフには、AT および CC 製品ラインのためスペアパーツ・センターを新設。タダノグループは日本、ドイツ、米国の各拠点の最適化と再編を進めています。
また、お客様に提供するサービスをさらに向上させるため、車両管理、メンテナンス、業務効率を最適化する革新的なデジタルツールも活用しています。「Tadano Pro アプリ」は、データシート、パンフレット、プレゼンテーションなど、製品に関する情報を包括的かつスピーディにアクセスできるプラットフォームです。
「HELLO-NET Plus for EVOLT」は、フル電動ラフテレーンクレーン・EVOLTのバッテリ状態、運転履歴、走行ルートに関するリアルタイムな分析といったさまざまな利便性を提供します。また「タダノアカウント」によって、性能計算の「Lift API」やテレマティクスの「HELLO-NET」、「myTadano ポータル」などの当社提供の各種サービスを1つのアカウントで簡単にアクセス・管理することができます。
今回の bauma 2025では、AI を駆使した画期的なツール「Hey Tadano」もご紹介しました。
2.bauma 2025 概要
■会期:2025年 4月 7日(月)~13日(日)
■会場:ドイツ・ミュンヘン見本市会場
■baumaについて
3年に1回開催される、建設機械、資材製造・加工、鉱業機械分野等における、世界最大の展示会です。今回も期間を通じて 200か国・およそ 60 万人もの来場があったとのことです(主催者発表)。
■株式会社タダノについて
1955 年に日本初の油圧式トラッククレーンを発売して以来、タダノは業界のリーディングカンパニーとして、お客様の安全と地球環境に配慮した新たな価値を提供するための戦略を推進しています。2023 年には世界初となるフル電動のラフテレーンクレーンを発売しました。中期経営計画(24-26)に掲げる「Reaching newheights」のスローガンのもと、当社は地域社会・国際社会発展への貢献と地球環境の保全に役立つ事業活動を推進し、すべてのステークホルダーの期待に応え「世界に、そして未来に誇れる企業」を目指します。
【会社概要】
会社名:株式会社タダノ
所在地:香川県高松市新田町甲 34番地
代表者:代表取締役社長・CEO 氏家 俊明
URL:https://www.tadano.co.jp/
事業内容:建設用クレーン、車両搭載型クレーン及び高所作業車等の製造販売
画素など詳細は、ニュースリリース
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。