・米国半導体デバイスメーカー向けデモ評価機能およびサポート体制を強化
KOKUSAI ELECTRIC(東京都千代田区)は3月31日、米国半導体デバイスメーカー向けのデモ評価機能およびサポート体制の強化を図るため、米国オレゴン州に米国デモセンターを新設することを決定したと発表した。なお、米国デモセンターは2026年9月から稼働開始の予定。
■米国デモセンター設置の背景と目的
半導体デバイス市場は、スマートフォンやパソコン等の電子機器の需要拡大や、5G、AI、IoT、DX等の拡がりによるデータセンターの拡充、環境負荷低減への投資(GX)等の産業向けの需要拡大、主要国による産業支援策などにより急速に拡大している。また、最先端半導体デバイス構造の複雑化、三次元化、微細化の進展により、半導体デバイスメーカーから当社グループに対してデモ評価等を通じた開発支援の要請が増加している。
このような市場環境の中でKOKUSAI ELECTRICグループは、韓国におけるグループ会社Kook Je Electric Korea Co., Ltd.の平澤工場にデモ評価エリアを拡張するなど、顧客要請に応じた開発支援の取り組みを強化している。この顧客の開発支援体制の強化の一環として、米国オレゴン州に米国デモセンターを新設することを決定した。
これにより、これまで富山事業所で行っていた米国半導体デバイスメーカー向けのデモ評価が、評価用ウェーハや人員の日米間での移動がなく迅速に完了できるだけでなく、現地でのサポート体制の強化により顧客課題を正確に把握することで顧客の研究開発のより綿密なサポートが可能となる。なお、米国デモセンターは今後の需要動向に応じて拡張することを想定しており、顧客の開発支援体制およびサポート体制のさらなる強化をめざす。
<米国デモセンターの概要>
所在地:アメリカ合衆国 オレゴン州
敷地面積:約34,000㎡
階数:地上1階
着工:2025年9月(予定)
竣工:2026年9月(予定)
投資金額:約200億円(予定)
用途:半導体製造装置のデモ評価およびサービス
今後もKOKUSAI ELECTRICグループは、コーポレートスローガン「技術と対話で未来をつくる(Technology & Tai-wa for Tomorrow)」のもと、事業とESGの取り組み(環境・社会課題の解決、ガバナンスの強化)の両側面から経済価値および環境・社会価値を追求することで、SDGsの達成に寄与するとともに、持続可能な社会の実現とグループの持続的な発展の両立をめざす。
ニュースリリース