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トプコン、油圧ショベル用ICT建機システム「MC-Maxショベル」を発売、建設現場のDXを加速

・施工履歴データの収集とチルトローテータの自動制御により、建設現場の生産性向上に貢献

 トプコンは3月10日、油圧ショベル用の次世代ICT建機システム「MC-Maxショベル」を発売すると発表した。同製品は、リアルタイムで作業の進捗を把握できる施工履歴データの収集・記録機能を搭載。さらに油圧ショベルのバケットを傾斜・回転できるチルトローテータの自動制御機能によって、オペレーターの技能に左右されない高品質な施工を可能にし、建設現場の生産性向上に貢献する。

 国土交通省は新たな建設DX政策として「i-Construction 2.0」を2024年4月に発表、建設分野における生産性向上に加えて省人化に向けた取り組みが加速している。

 今回発売する「MC-Maxショベル」は、GNSSやトータルステーションを位置情報センサーとしたマシンガイダンスとマシンコントロールの両方に対応し、施工の効率化や高精度化を図る製品。

 同システムの大きな特長のひとつは、施工履歴データの収集・記録機能で、バケットの刃先位置を正確に計測し、施工履歴データとして記録するもの。従来、施工の進捗を正確に把握するには、数週間に1回程度施工の現状を計測する必要があったが、施工履歴データを活用することで、作業の進捗をリアルタイムに把握できる。施工後に設計通りの作業が行われたか検査する工程を省略できるメリットもある。

 また、施工効率を一層向上させるため、バケットを傾斜・回転できるチルトローテータの自動制御機能を搭載した。バケットが人間の手首のように自由に動くことで、1か所から建機を移動させずに作業できる範囲が広がり、特に複雑な施工や狭いスペースでの作業が容易になる上に、作業の精度やスピードが向上する。さらにチルトローテータが自動制御できることで、オペレーターの技能に左右されない高品質な施工が実現できる。

 トプコンはこれからも、建設現場のニーズへ柔軟に対応し、ICTを活用してさらなる働き方改革や生産性の向上を図り、業界の課題を解決する建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献していくとしている。

 詳細は、ニュースリリース

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