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日立建機、中型油圧ショベル マルチブーム仕様機KMC400P-7を国内で受注開始

・運転席に居ながらフロント交換が可能で、施工現場の安全性や生産性向上に寄与

 日立建機は2月20日、中型油圧ショベル マルチブーム仕様機KMC400P-7(最大運転質量47,600kg)を、日本国内向けに2025年3月から受注開始すると発表した。

 KMC400P-7は、オペレータが運転席に居ながら数分間でフロント部分(ブーム・アーム)の交換が可能。油圧ショベル1台を人の手を介さずにスピーディーに複数の仕様に変更して、より効率的な作業を実現し、現場の安全性や生産性の向上に寄与する。主に建築物や基礎などの解体工事での需要が見込まれる。

 日立建機グループは、持分法適用会社KTEG GmbH*1(本社:ドイツ連邦共和国ヘッセン州シュトックタット・アム・ライン)が開発したKMC400P-7を2021年9月から欧州で販売している。国内の大都市圏や地方都市での再開発による需要が見込まれることから、2024年5月に発売したアタッチメント着脱システムP-Line(ピーライン)に続いて、施工現場のプロセスを最適化するソリューションとして日本市場向けに展開する。

 KMC400P-7は運転席のスイッチ操作のみで、人の手を介さずに数分でフロントの交換が可能なマルチブーム仕様で、1台で解体や解体現場で発生する廃棄物(ガラ)の破砕など幅広い作業に柔軟に対応できる油圧ショベル。作業負荷や装着するフロントに合わせてクローラー幅を拡縮でき、安定した車体姿勢で作業を進めることができる。また、ブームシリンダーを3本仕様にして同クラスの油圧ショベルと比べてブームリフト力を強化し、生産性向上にも貢献する。さらに、運転室(キャブ)は最大30°まで上方に傾けられるため、高い位置での作業を快適に行うことも可能。

*1:日立建機と欧州代理店Kiesel GmbHの子会社Kiesel Technology GmbH(キーゼル・テクノロジー社)が共同で出資している開発会社

 詳細は、ニュースリリース

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