このような経営環境のもと、住友重機械グループは「中期経営計画2026」に基づき、製品・サービスによる社会課題解決を通じて持続的に企業価値を拡大することを目指し、強靭な事業体の構築に向け、収益力の改善、資本効率の向上、新事業探索の強化を遂行するとともに、SDGsへの貢献拡大及び環境負荷低減への取組み強化などの施策を推進した。
■セグメント別の状況
ⅰメカトロニクス
この結果、受注高は1,944億円(2%減)、売上高は2,061億円(6%減)、営業利益は38億円(69%減)となった。
ⅱインダストリアル マシナリー
プラスチック加工機械事業は、中国において電気電子関連の需要が底入れするも、欧州では投資の冷え込みが継続したことから、受注は前期並みとなった。
一方、欧州を中心に受注残が減少したことから売上、営業利益は減少した。
その他の事業では、半導体市況停滞に伴う顧客の在庫調整や投資先送りの影響が続き、受注は減少しました。売上は受注残が高い水準であったことから増加した一方、営業利益は機種構成の変化により微減となった。
この結果、受注高は2,536億円(4%減)、売上高は2,843億円(2%増)、営業利益は203億円(21%減)となった。
ⅲロジスティックス&コンストラクション
その他の事業では、建設用クレーン事業は、国内での需要が弱含んだことから受注は減少した一方、北米にて高水準の受注残があったことから、売上、営業利益は増加した。また、運搬機械事業では、製鉄や造船向けの大型案件があったことから受注、売上は増加しましたが、高採算案件の減少により営業利益は前期並みとなった。
この結果、受注高は3,397億円(14%減)、売上高は前期並みの3,925億円、営業利益は253億円(10%減)となった。
ⅳエネルギー&ライフライン
エネルギープラント事業は、バイオマス発電設備の案件増加により受注は増加したが、受注残が少なかったことから売上は減少し、液化空気エネルギー貯蔵システム(LAES)事業化に向けた開発費増加などにより営業利益も減少した。
その他の事業では、受注は新造船事業の撤退などにより減少したが、当期売上対象となる案件の増加により、売上、営業利益は増加した。
この結果、受注高は1,418億円(3%減)、売上高は前期並みの1,820億円、営業利益は38億円(41%減)となった。
ⅴその他
受注高は65億円(9%増)、売上高は62億円(2%増)、営業利益は20億円(3%増)となった。
■今後の見通し
現時点での2025年12月期の業績見通しは、以下のとおり。
売上高1兆900億円(以下、前期比1.8%増)、営業利益600億円(8.9%増)、経常利益530億円(7.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益280億円(262.6%増)。
為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円を前提としている。