東京エレクトロン(TEL、東京都港区)は2月6日、昨今の半導体市場の急速な需要拡大に対応するため、製造子会社である東京エレクトロン宮城本社工場 (宮城県) に生産新棟を建設すると発表した。生産新棟は2025年夏の着工、2027年夏の竣工を予定している。
生産新棟は、次世代生産のあり方を実現するスマートプロダクション構想にもとづき、物流機能の自動化や製造工程の機械化を取り入れ、高い生産能力と高品質で高効率製造ラインの構築により、顧客が求める付加価値の高い製品を、よりタイムリーに提供していく。
また、Net ZEB(Zero Energy Building)対応建屋の採用・省エネ設備導入などを通じて環境負荷抑制を図り、東京エレクトロンの掲げる2040年のネットゼロ目標達成に向けた取り組みも行う。
今後のさらなる発展に向けて、半導体の技術革新に貢献する「世界No.1の半導体製造装置工場」を目指し、中長期における持続的な成長と社会の発展に貢献し続ける。
<新棟の概要>
所在地:宮城県黒川郡大和町テクノヒルズ83番
(現東京エレクトロン宮城本社工場北側隣地 岩倉地区 2021年5月取得済み)
延床面積:約88,600㎡(予定) *付帯設備エリア除く
構造:鉄骨造/全免震構造 *Net ZEB(Zero Energy Building)
階数:地上5階
着工:2025年6月(予定)、竣工:2027年夏(予定)
建設費用:約1,040億円
用途:プラズマエッチング装置など半導体製造装置の製造
<東京エレクトロン宮城 事業概要>
本社 (大和事業所) :宮城県黒川郡大和町テクノヒルズ1番
事業内容:プラズマエッチング装置の開発・製造
画像:生産新棟完成予想図