・2025 年の通年の売上高は 2% 減から 3%増の範囲
Cummins Inc.(カミンズ社）：2025年2月4日、インディアナ州コロンバス
・2024年第4四半期および通期の業績が好調と報告、Accelera（アクセレラ）の再編に伴う費用発生
■要点
・第 4 四半期の売上高は 84 億ドル、GAAP純利益は 4 億 1,800 万ドル、売上高の 4.9%
・第 4 四半期の EBITDA は売上高の 12.1%、希薄化後 EPS は 3.02 ドル
・第 4 四半期の業績には、Accelera の戦略的再編措置による 3 億 1,200 万ドル、希薄化後 1 株当たり 2.14 ドルが含まれており、そのうち 3 億 500 万ドルは非現金費用
・2024 年通期の売上高は 341 億ドル、GAAP純利益は 39 億ドル、売上高の 11.6%
・2024 年通期の EBITDA は売上高の 18.6%、希薄化後 EPS は 28.37 ドル
・2025 年通期の売上高は 2% 減から 3% 増の範囲になると予想、EBITDA は売上高の 16.2% から 17.2% の範囲になると予想
カミンズ社（NYSE: CMI）は本日、2024年第4四半期および通年の業績を発表しました。
カミンズの会長兼CEO、Jennifer Rumsey（ジェニファー・ラムゼイ）氏は次のように述べています。
2024年第4四半期の売上高は84億ドルで、2023年の同四半期から1％減少しました。北米での売上は横ばいでしたが、海外での売上高は3％減少しました。
第4四半期のカミンズ帰属純利益は4億1,800万ドル、または希薄化後1株当たり3.02ドルで、2023年の純損失は14億ドル、または希薄化後1株当たり（10.01）ドルでした。当四半期の結果には、主に非現金費用であるアクセレラ再編措置3億1,200万ドル、または希薄化後1株当たり2.14ドルが含まれています。2023年第4四半期には、和解契約に関連する費用20億ドル、または希薄化後1株当たり13.76ドル、自主退職および離職プログラムに関連する費用4,200万ドル、または希薄化後1株当たり0.22ドル、Atmus の分離に関連する費用3,300万ドル、または希薄化後1株当たり0.17ドルの計上が含まれていました。第4四半期の税率は、主にアクセレラ再編措置に関連する控除対象外費用により32.8%でした。
第4四半期の利子・税金・減価償却前利益（EBITDA）は10億ドル、売上高の12.1％で、前年同期は8億7800万ドルの損失、売上高のマイナス10.3％でした。2024年第4四半期と2023年第4四半期のEBITDAには、上記の費用が含まれています。
2024 年通期の売上高は 341 億ドルで、2023 年と横ばいでした。北米での売上は 2023 年と比較して 1% 増加し、海外での売上高は 1% 減少しました。2023 年には Atmus Filtration Technologies の収益が 1 年間含まれていましたが、2024 年には 3 月 18 日の最終分離まで Atmus が含まれていました。
2024年通期の純利益は39億ドル、または希薄化後1株当たり28.37ドルで、2023年の7億3,500万ドル、または希薄化後1株当たり5.15ドルと比較して減少しています。2024年の業績には、取引費用およびその他の費用を差し引いたAtmusの分離に関連する利益13億ドル、または希薄化後1株当たり9.28ドル、Acceleraの再編措置に関連する費用3億1,200万ドル、または希薄化後1株当たり2.12ドル、第1四半期の再編費用2,900万ドル、または希薄化後1株当たり0.16ドルが含まれています。2023年通期の業績には、和解契約に関連する費用20億ドル、または希薄化後1株当たり13.78ドル、Atmusの分離に関連する費用1億ドル、または希薄化後1株当たり0.54ドル、および自主退職および退職プログラムに関連する費用4,200万ドル、または希薄化後1株当たり0.22ドルが含まれています。 2024年の税率は17.0%で、これは主にAtmusの分離による非課税利益がAcceleraの再編措置に関連する控除対象外費用によって部分的に相殺されたことによるものです。
2024 年の EBITDA は 63 億ドル、売上高の 18.6% で、前年の 30 億ドル、売上高の 8.9% と比較して増加しています。2024 年と 2023 年の EBITDA には、上記の利益とコストが含まれています。
■ 2025 年の見通し:
現在の予測に基づき、カミンズは 2025 年の通年の売上高は 2% 減から 3% 増の範囲、EBITDA は売上高の 16.2% から 17.2% の範囲になると予測しています。
カミンズは引き続き強力な営業キャッシュ フローと株主への利益を生み出す計画であり、営業キャッシュ フローの 50% を株主に還元するという長期戦略目標に取り組んでいます。
ラムゼイは次のように述べています。
「2025年には、北米のオンハイウェイトラック市場では、特に上半期に需要が若干弱まると予想していますが、他の主要市場の堅調さによって相殺されます。収益予測は比較的横ばいで、北米の主要トラック市場は相対的に弱いものの、収益性とキャッシュフローは改善すると予想しています。カミンズは引き続き、強力な財務実績を達成し、将来の成長に投資し、株主に現金を還元する態勢が整っています。」
■ 2024 年のハイライト:
カミンズは、普通株の現金配当を 15 年連続で増額し、配当を通じて株主に合計 9 億 6,900 万ドルを還元しました。
カミンズは、株式交換オファーを通じて Atmus Filtration Technologies Inc. の完全分離を完了し、カミンズの発行済み株式を約 560 万株削減しました。
カミンズは、Cummins HELM™ エンジン プラットフォームを導入しました。カミンズの定評ある B、X10、X15 シリーズのエンジン ポートフォリオ全体に適用された HELM プラットフォームは、顧客がビジネス ニーズに最も適した燃料タイプ (先進ディーゼルまたは天然ガスや水素などの代替燃料) を選択できるオプションを提供し、顧客が期待するパワーを提供しながら、排出量も削減します。9 月、カミンズは、2024 年に 50 周年を迎えるニューヨークのジェームズタウン エンジン工場で、X15N™ 天然ガス エンジンのフル生産を開始しました。
・カミンズといすゞは、日本および世界市場で販売されるいすゞの新型中型トラック ラインアップで使用するために設計された新しい 6.7 リッター エンジンの発売を発表しました。カミンズは、北米でいすゞの F シリーズ用バッテリー電動パワートレインを発売する計画も発表しました。中型トラックは 2026 年に発売される予定で、アクセレラの次世代リン酸鉄リチウム (LFP) バッテリー技術が搭載されます。
・カミンズ、ダイムラー トラック & バス、PACCAR、EVE Energy の Accelera™ は、バッテリー セルの生産とバッテリー サプライ チェーンを米国でローカライズするための合弁会社 Amplify Cell Technologies の設立を完了しました。この戦略的コラボレーションにより、電気商用車と産業用途向けのゼロ エミッション技術が進歩します。
・Amplify は、ミシシッピ州マーシャル郡で 21 ギガワット時 (GWh) の工場の建設を開始しており、需要の増加に応じてさらに拡張する可能性があります。この工場は米国で2,000人以上の製造業の雇用を創出すると予想されており、2027年の生産開始を目指している。
・Cummins Power Generation は、受賞歴のある Centum™ シリーズに、Cummins の QSK50 および QSK78 エンジンをそれぞれ 2 基ずつ搭載した 4 基の新しい発電機セットを導入しました。市場の需要の高さに応えて、これらの新しいモデルは、データ センター、医療施設、廃水処理施設などの最も重要な用途向けに特別に設計されました。これらの製品は、お客様のニーズを満たしてきた数十年の経験に基づいており、電力密度、確実な信頼性、持続可能性、低排出ガスの大幅な改善を実現します。
・カミンズは、従業員と地域社会への注力が高く評価され、数々の名誉ある賞を受賞しました。特に注目すべきは、アメリカで最も公正な企業リストの商用車および機械部門で業界リーダーに選出され、将来の労働力の形成における役割が評価され、2024 Handshake Early Talent Award を受賞したことです。モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル (MSCI) は、3 年連続でカミンズに AAA の評価を与えました。これは、業界最高の持続可能性評価です。さらに、U.S. Veterans Magazine から退役軍人に優しい雇用主に選ばれ、運輸業界で働きたい女性にとってトップの企業に選ばれ、Glassdoor の 2024 年の働きがいのある会社のトップ 100 にランクされました。
■ 2024 年第 4 四半期の詳細 (すべて 2023 年の同時期との比較):
＜エンジン セグメント＞
売上高 – 27億ドル、2%減
セグメントEBITDA – 3億6,700万ドル、売上高の13.5%。2023年の自主退職および離職プログラムに関連する1,200万ドルの費用を含む3億5,300万ドル、売上高の12.7%。
北米での売上高は2%、国際市場では3%減少しました。これは、世界的な大型トラック市場の需要の低迷と北米のピックアップトラックの減少によるものです。
＜コンポーネント部門＞
売上高 – 26億ドル、17%減
部門EBITDA – 3億6,100万ドル、売上高の13.7%。前年度は4億600万ドル、売上高の12.7%で、これにはアトマスの分離に関連する2,800万ドルの費用と、2023年の自主退職および離職プログラムに関連する900万ドルの費用が含まれています。
北米の売上高は12%減少し、海外の売上高は24%減少しました。これは主にAtmus の分離と大型トラック市場での需要低下によるものです。
＜配電部門＞
売上高 – 31 億ドル、13% 増
部門 EBITDA – 4 億ドル、売上高の 13.0%、2 億 6,900 万ドル、売上高の 9.9% 増
北米の売上高は 10% 増加し、海外の売上高は 19% 増加しました。これは、特にデータ センター アプリケーション向けの発電製品の需要増加と価格設定の強化によるものです。
＜パワーシステム部門＞
売上高 – 17 億ドル、22% 増
部門 EBITDA – 3 億 1,400 万ドル、売上高の 18.0%、前年同期の 1 億 8,200 万ドル、売上高の 12.7% と比較
北米の売上高は 42% 増加し、海外の売上高は 12% 増加しました。これは主に、データ センター市場を中心に発電需要が増加したためです。
＜Accelera 部門＞
売上高 – 1 億ドル、23% 増
部門 EBITDA 損失 – 4 億 3,100 万ドル。これには戦略的再編措置に関連する 3 億 1,200 万ドルの費用が含まれます。
売上高は eMobility 需要の増加により増加しました。戦略的再編措置に関連する費用以外にも、電動パワートレイン、燃料電池、電解装置の開発に関連する費用、およびバッテリー電気自動車をサポートする製品が EBITDA 損失の要因となっています。
■ Cummins Inc.(カミンズ社）について
世界的なパワーソリューションのリーダーであるカミンズ社は、コンポーネント、エンジン、配電、パワーシステム、アクセラレラ バイ カミンズの 5 つの事業セグメントで構成されており、グローバルな製造、広範なサービスおよびサポート ネットワーク、熟練した労働力、幅広い技術的専門知識によって支えられています。カミンズは、持続可能性への取り組みと、幅広い製品ポートフォリオでお客様がエネルギー転換を成功に導く支援を基盤とする Destination Zero （デスティネーションゼロ）戦略に取り組んでいます。製品は、高度なディーゼル、天然ガス、電気、ハイブリッド パワートレイン、および濾過、後処理、ターボチャージャー、燃料システム、バルブトレイン技術、制御システム、空調システム、自動変速機、車軸、駆動ライン、ブレーキ、サスペンション システム、発電システム、バッテリー、電動電力システム、水素製造技術、燃料電池製品などのパワートレイン関連部品に及びます。カミンズは1919年の創業以来、米国インディアナ州コロンバスに本社を置き、約75,500人の従業員を擁し、健全なコミュニティーに不可欠な3つのグローバルな企業責任の優先事項である教育、環境、機会均等を通じて、より豊かな世界を実現することに尽力しています。カミンズは、自社所有および独立販売店のネットワーク、世界中の何千ものディーラーを通じてオンライン上で顧客にサービスを提供しており、2023年には売上高341億ドルで約7億3,500万ドルの利益を上げています。
2024年第4四半期・通期レポート
＊リリース内容から「ですます調」で表記しています。