コマツ2025年3月期第3四半期データ
■部門別の概況
[建設機械・車両]
建設機械・車両部門の売上高は2兆7,484億円(前年同期比4.7%増加)、セグメント利益は4,250億円(前年同期比1.1%減少)となった。
昨年12月末時点で海外を含む累計導入現場数は45,336現場に達しました。また、鉱山機械では、無人ダンプトラック運行システム(AHS)の累計導入台数が、昨年12月末時点で819台に達した。
土木分野の主力機種である20トンクラスの油圧ショベルをフルモデルチェンジした「PC200i-12」
の発売を開始した。「PC200i-12」は、ICT施工に必要な3Dマシンガイダンス機能を標準装備した新世代機であり、スマートコンストラクションⓇと連携することで、顧客の現場の生産性や安全性の向上に貢献する。また、顧客のさまざまなICT施工のニーズに対応し、より高度な3Dマシンコントロール機能を利用度に応じて選択できるプランの提供も新たに開始した。
■地域別の概況
<日本> 日本では、レンタル向けの需要が減少したものの、販売価格の改善などの効果もあり、売上高は前年同期並みに推移した。
<米州> 北米では、一般建機の需要は、レンタル、エネルギー関連向けが減少したものの、インフラ向けは堅調に推移した。売上高は、鉱山機械の販売増加や、円安の影響などにより、前年同期を上回った。
中南米では、一般建機の需要は減少したものの、鉱山機械の販売増加や、円安の影響、販売価格
の改善の効果などにより、売上高は前年同期並みとなった。
<欧州・CIS> 欧州では、主要市場であるドイツ、英国、フランスを中心に一般建機の需要が減少したことから、売上高は前年同期を下回った。
CISでは、ウクライナ情勢に起因したサプライチェーン及び金融・経済の制約の影響はあるもの
の、中央アジアにて鉱山機械の販売が増加したことにより、売上高は前年同期並みとなった。
<中国> 中国では、不動産市況の低迷などに起因した経済活動の停滞は継続しているものの、需要の増加により、売上高は前年同期を上回った。
<アジア・オセアニア> アジアでは、最大市場のインドネシアにて、一般建機及び鉱山機械の需要に回復がみられたことに加え、円安の影響などにより、売上高は前年同期を上回った。
オセアニアでは、一般建機の需要は減少したものの、鉱山機械の販売や部品・サービスの売上げ
増加、円安の影響などにより、売上高は前年同期を上回った。
<中近東・アフリカ> 中近東では、主にサウジアラビアでの一般建機の需要が減少したことなどにより、売上高は前年同期を下回った。
アフリカでは、鉱山機械の販売が減少したものの、円安の影響により、売上高は前年同期並みと
なった。
[リテールファイナンス]
リテールファイナンス部門では、受取金利率の上昇や円安の影響、金融債権の増加などにより、
売上高は920億円(前年同期比23.2%増加)、セグメント利益は218億円(前年同期比16.6%増加)となった。
[産業機械他]
産業機械他部門では、自動車産業向けの大型プレス及び工作機械の販売増加や、半導体産業向け
エキシマレーザー関連事業でのメンテナンス売上げ増加などにより、売上高は1,467億円(前年同期比11.6%増加)、セグメント利益は151億円(前年同期比165.4%増加)となった。
■次期の見通し
2025年3月期業績予想は、売上高3兆9,880億円(前期比3.2%増)、営業利益5,730億円(同5.6%減)、税引前当期純利益5,320億円(同7.6%減)、株主に帰属する当期純利益3,760億円(同4.4%減)と前回予想を据え置いた。
ニュースリリース
コマツの2025年 3月期第3四半期決算短信
第3四半期決算説明資料