千代田化工建設は1月16日、積水化学工業より、 CO2 →CO 変換プラント(中型試験機)の EPC (設計・調達・建設)業務を受注したと発表した。
本件は、二酸化炭素(CO2 )を一酸化炭素(CO)へ90%以上の高効率で変換する技術(以下、ケミカル ルーピング反応技術)を用いた CO 2 処理プラントの EPC であり、積水化学工業が国立研究 開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(New Energy and Industrial Technology Development Organization、以下、NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術による CO 2 を直接 原料としたカーボンリサイクルの推進」に採択されて実施する「バイオものづくり技術による CO 2 を直接原料とした高付加価値化学品の製品化」の研究開発に活用される。千代田化工建設は積水化学工業がこれまで開発・ 実証を行ってきた「ケミカルルーピング反応技術」の中型試験機建設に向けた基本設計業務を遂行してお り、今般 EPC 業務を受注、遂行するもの。
一酸化炭素(CO)はカーボンニュートラル化に向けた各種技術の展開において重要な原料の一つであり、今後の需要増大が見込まれている。千代田化工建設は積水化学工業が開発する「ケミカルルーピング反応技術」が画期的な CO 製造プロセスであると認識しており、同社が計画する EPC 業務以降の社会実装に向 けた各種展開についても積極的に協力していく。
また、千代田化工建設は総合エンジニアリング会社として、CCUS を含むカーボンニュートラルの実現に貢献する 技術の社会実装に向けて多方面から事業に取り組んでいる。これらの事業を通じて、千代田化工建設のミッションで ある「エネルギーと環境の調和」を目指して、持続可能な社会の発展に貢献していく。
<用語説明>
EPC: 設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)
CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略称で、「CO 2 の回収・貯留・有効利用」の意。
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