明けましておめでとうございます。
本年は大阪・関西万博が開催されます。万博は、国際的な交流と協力の絶好の機会であり、最新の技術や文化を紹介することで、世界中の人々が互いに学び合い、理解を深める場となるでしょう。万博が未来への希望を示す重要な機会になることを期待しています。
さて、私は、昨年会長に就任した際、「フロンティアスピリットで未来を切りひらけ」 をキャッチフレーズに掲げました。不確実性が高い世界情勢下だからこそ、フロンティアスピリット、アニマルスピリット的な思想をもって新たな領域を切りひらき、未来作りに取り組むことをミッションとしました。また、重点取り組み項目として 「グローバルサウスとの関係強化」、「内なる国際化」、「商社の見える化」 の3点を掲げております。
本年は、ブラジルのルラ大統領、インドのモディ首相他、多数の要人の来日が予定されています。8月には第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)が横浜で開催されます。さらに今年のG20は南アフリカのヨハネスブルクで、COP30はブラジルのベレンでの開催が決定しており、グローバルサウス諸国の存在感が益々高まります。
人口減少下にある日本だけで経済を回すことはもはや難しく、人口ボーナス期を迎え、経済的に成長していく段階にあるグローバルサウスの国々をはじめとした、自由で開かれた貿易・投資体制の維持・拡大に取り組む国々と、相互補完の関係を築くことで、日本経済の活力を維持・向上させることが重要です。
また、わが国は、積極的にグローバルサウスに出ていき、現地の社会課題に対し、現実解を提示し、日本の経験・知見を生かして新たなビジネスチャンスへと共に作り上げていくことが大事だと思っています。
日本貿易会は、各国政府との対話、ビジネス環境改善の為の政策提言の発出、会員向け情報提供などの活動を続けてまいりました。本年も、なお一層のこと、取り組みを強化し、国際的なビジネスの発展と友好関係の強化に尽力してまいります。
本年が皆様にとって、さらなる飛躍を遂げる年になりますことを祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。