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●年頭所感(2025年) 三菱重工業株式会社 取締役社長CEO 泉澤 清次

■年頭挨拶の要旨

【「成長」と「収益力強化」を掲げた新事業計画がスタートした2024年】
 2024年4月から、「事業成長」と「収益力のさらなる強化」の両立を掲げた2024事業計画を始動させました。
 過去最高水準の受注、売上収益、事業利益を達成した前年度からの流れを受け、2024年度の上期業績はほぼ計画通り進捗しており、新事業計画の初年度は良いスタートを切ることができました。今年はこれをさらに発展させていかなければなりません。

【2025年 大きな分岐点を迎える世界】
 国際関係の緊張は依然収束せず、世界各国では政権交代が相次いで、先行きが見通しにくくなっています。
 また、地震や台風などの自然災害が数多く発生し、地球環境対策への取り組みもこれまで以上に喫緊の課題となるなど、世界は大きな分岐点を迎えています。このような中、当社グループは引き続き、人々の安全・安心な生活を支える社会基盤の提供を使命として、社会への貢献を重ねていきます。

【変化の激しい時代を生き残るための3つのお願い】
「市場やお客様の声に耳を傾ける」
 ニーズが激しく変化する時代において、社会やお客様の期待を超える製品やサービスを提供するためには、その声に真摯に向き合うことが大切です。常になぜ(why)、何(what)という本質的な問いを繰り返し、お客様の潜在的なニーズをつかんでください。 

「まずYesから考える」
 イノベーションは均質な組織からは生まれず、アイデアは多様な意見の中に潜んでいます。ともすれば私たちは自らの経験や知識に過度にこだわりがちですが、何事も否定から入るのではなく、異なる意見を互いに尊重して答えを見い出していく姿勢が大切です。そうしたチームこそが多様性のある組織であり、新たな解と高い価値を生みだすことができるのです。エナジートランジションなどの課題解決のために、私たちは、製品や技術を核にグループ内外の仲間と協業し、エコシテムの結節点(ハブ)となることを目指しています。異なる業界やステークホルダーを結びつける際には多くの衝突が伴いがちですが、まずYesから考えることが新たな価値創出の端緒になると信じています。

「一人称で仕事に取り組む」
 今年も一人称で、自分事として、仕事に取り組んでもらいたいと思います。長い歴史の中で、私たちは先輩たちからバトンを受け継ぎ、それを次世代に渡していく責任を負っています。今、目の前に起こっていることは自分たちがしっかりと解決し乗り越えていくとの気概と覚悟を持って、新たな挑戦を始めましょう。

 三菱重工業HP

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