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NTN EUROPE、バイクステーションを開発

・ベアリングや角度制御センサー技術を活用した回転式スロットを搭載

・安全に自転車を保管し、盗難を防止

・持続可能なソフトモビリティ・自転車の利用率向上を通じて環境負荷低減に貢献

 NTNは12月23日、連結子会社で、欧州地域でベアリング(軸受)などの製造、販売を行うNTN EUROPE S.A.(以下、NTN EUROPE、本社:フランス・アヌシー市)が、自転車の安全な保管やバッテリー充電*1が出来るバイクステーションを開発したと発表した。同商品の提供を通じて地球に優しい移動手段とされるソフトモビリティのひとつである自転車の利用を後押しし、さらなる環境負荷低減に貢献する。*充電はオプション機能となる。

 NTNは、サステナブルな社会の実現に向けて、ものづくり企業として事業活動におけるカーボンニュートラルを進めるほか、摩擦を減らし、省エネルギー化を図るベアリングなど地球環境に貢献する商品・サービスを自動車をはじめ幅広い分野に提供している。自転車分野においても、電動アシスト自転車やロードバイク向けにホイール支持部をはじめさまざまな部位に低トルク性に優れたベアリングを提供し、自転車市場の発展に貢献している。

 欧州では渋滞緩和や気候変動対策を目的に自転車の利用が推進されており、フランスにおいても、自転車の利用率を現状の5%から2030年には12%に引き上げる目標が立てられ、自転車専用道路などのインフラ整備が進められている。一方で、自転車の盗難を防止する安全なバイクステーションや電動自転車の充電スポットの整備などが課題とされている。

 NTN EUROPEが開発したバイクステーションは、回転式スロットに自転車を縦型に1台ずつ収納するコンパクトで安全な保管方法が特長。回転式スロット部にはNTNのベアリングや高精度な角度制御センサーなどの技術が活用されている。自転車の収納や取り出しなどを専用アプリにより操作することで、安全に自転車を保管し、盗難を防止する。事前予約も可能なため現地で収納場所を探す必要もない。オプションとしてバッテリー充電や着替えスペースなどの設置も可能。このほどフランスの企業に採用され、ジュネーブ近郊に1台設置された。同バイクステーションを利用することで、ジュネーブ市内の渋滞を回避し、快適な通勤を可能にするとともに、移動時のCO2排出量削減にも貢献する。

 NTN EUROPEは、同商品を渋滞回避や移動時のCO2削減に貢献するソリューションとして自治体や企業に提案を進め、自転車の普及を後押しする。

 NTNグループは、これからも地球環境に貢献する商品・サービスを幅広い分野に提供し、サステナブルな社会の実現に貢献していく。

 詳細は、ニュースリリース

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