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三菱重工グループ、米国ワシントン・ダレス国際空港のAPMシステム運行・保守(O&M)契約を更新

・信号システムなどの設備更新工事も併せて受注

・2010年の営業運転開始以来、O&Mを担うグループ企業の米国CMSI社を通じて契約締結

・APMシステムのO&Mおよび延命対策、改廃品対策、ならびにアップグレードを目的とした総合的な設備更新工事

 米国の空港向け全自動無人運転車両(APM:Automated People Mover(注1))システムの運行・保守(O&M:Operation and Maintenance)を手掛ける三菱重工グループのCrystal Mover Services, Inc.(CMSI、本社:米国ヴァージニア州ダレス)は、12月20日、米国のワシントン・ダレス国際空港(Washington Dulles International Airport)で運行されているAPMシステムのO&M更新契約を、同空港を運営する首都ワシントン空港公団(MWAA:Metropolitan Washington Airports Authority)との間で締結したと発表した。契約期間は、2024年12月から2034年11月までの10年間となる。併せて、運行開始から15年が経過することに伴い、今後も継続したシステムの安定稼働を保つために、信号システムを含む総合的な設備更新工事も受注した。更新工事は、システム延命化を図るとともに、部品の改廃品対策およびシステムのアップグレードを目的としている。

 このAPMシステムは、全長約3.5kmで4駅から成っています。三菱重工グループが住友商事グループと共同で受注し、2010年1月に営業運転が始まった。営業運転開始後は、CMSIが同システムのO&Mサービスを請け負い(注2)、24時間365日の体制にて同空港の安全・快適な輸送サービスに寄与するO&Mを継続して提供してきた。今回のO&M契約更新および設備更新工事の受注は、三菱重工グループがAPMの設計・製造・建設で培った確かな技術力、およびCMSIによる高品質なO&Mサービスが安全性・信頼性を兼ね備えた輸送手段を同空港向けに長期的に実現してきたことへの高い評価に裏打ちされたものといえる。

 三菱重工グループは、今後も一体となって国内外に向け、優れたデザインや経済性、そしてCO2を排出しないクリーンなAPMシステムの納入、O&Mおよび設備更新を通じ、世界各地の経済発展、交通利便性向上、快適な輸送サービスの実現といった地域課題への対応と解決策の提供を目指すとともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。また、今後も信頼できるパートナーとして、卓越したソリューションを提供していく。

■Crystal Mover Services, Inc.(CMSI)について
 CMSI社は、2009年1月の発足以来、三菱重工グループが米国のマイアミ、ワシントン・ダレス、アトランタ、オーランド、タンパの各国際空港に納入した全APMシステムのO&Mを手掛け、安全で安定した運行に貢献している。

注1:ターミナル間および空港周辺施設への移動用として世界各地で利用されている。

注2:ワシントン・ダレス国際空港向けの第2期O&M契約締結について、詳しくは以下のプレスリリースを参照。
https://www.mhi.com/jp/news/1412025602.html

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