・DB方式で管路と施設(ポンプ所、配水池、他)を一体整備
クボタを代表企業とする民間企業グループは12月18日、福島市水道局との間で「土湯地区水道施設整備事業」に関する基本協定を締結したと発表した。
■案件の背景と特徴
福島市水道局では土湯地区への水道水供給において、既存水源地の水量変動や水質への懸念に加え、配水池が土砂災害特別警戒区域に位置していることが課題となっている。
そのため、同案件は、水の安定供給が見込める水源への切り替えやポンプ所や配水池など新たに水道施設を再構築することで、水道水供給の安定と強靭化を図ることを目的としている。
同案件は、管路DB方式に土木建築や機械電気工事等の施設整備を含んだ他に例のない事業であり、迅速で効率的な事業推進が期待されている。
■案件におけるクボタの役割
クボタは代表企業として市内建設企業や設計企業と協業し、管路および施設の機械設備の設計・施工に加え、電気設備や土木建築工事の一部の業務を担う。
これまで培ってきた管路・施設整備の技術力やノウハウを最大限に活用することで、福島市水道事業の長期間にわたる安定的で効率的な運営の実現に寄与し、地域社会の発展に努めていく。
■今後の展開
昨今、重要な水環境インフラ施設の整備・運転・維持管理においては、民間企業が持つ事業ノウハウの活用・導入が進められている。クボタグループは、上水・下水における様々な製品・技術・サービスを有する「水」のトータルソリューション企業としての総合力を生かし、今後も水環境インフラの持続・発展に貢献していく。
<案件の概要>
事業名:土湯地区水道施設整備事業
事業内容:水道施設の再構築に関する設計・施工業務
送配水管(ダクタイル鉄管):φ100~150 約6.96㎞
ポンプ所3カ所、配水池、他
事業期間:2024年11月11日~2028年3月31日(予定)
事業方式:DB方式(Design Build:設計・施工一括発注方式)
基本協定締結日:2024年11月11日
事業費:約34億円(税込)
構成員:株式会社クボタ(代表企業)、株式会社半澤工務店、株式会社日水コン、株式会社楠山設計