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日立建機の先崎社長が年末会見、ニューコンセプトLANDCROSの浸透、電動化、米州事業を推進

 日立建機は12月16日、恒例の年末メディア合同ミーティング(対面・オンライン併催)を開催し、先崎正文社長が、ニューコンセプトの LANDCROSのねらい、カーボンニュートラル、特に電動化についての取り組み、強化している米州事業への取り組みなどについて、概ね以下のように語った。

先崎社長:
 本日はお忙しい中、このように多勢お集まりいただき、誠にありがとうございます。本日は、大きく3点ご説明させていただければと思っています。

 1点目は、ニューコンセプトの LANDCROSでございます。あらゆるステークホルダーに我々が革新的なソリューションを提供したいんだというコンセプトで、新しくシンボリックなワード、 強調する言葉として、7月にLANDCROSということを掲げさせていただきました。
 我々は社外のパートナーの皆様とオープンに連携して、お客様に革新的なソリューションを提供し、お客様の課題を解決したいんだということを行ってまいります。
 来年、私は年男でもありますので、それも1つの契機としながら、 お客様にLANDCROSというコンセプトの内容をできる限りお見せしていきたいというふうに考えておりますので、期待しておいてください。
 また、現中計(中期経営計画)も折り返し点を迎えたところですけれども、新車の需要というのは、やはり一定の厳しさを増す中、 部品、サービスを中心にバリューチェーン事業の売上が今年度最高を見通せるということを含め、我々が進めてきた施策というのが実を結んできているという実感を持っております。バリューチェーン事業が当社の成長を牽引するという姿、これをお見せできているのではないかというふうにも考えております。

 2点目は、カーボンニュートラル、特に電動化についてになります。この分野は我々が世界のトップクラスを走っていると自負しております。
 コンストラクション事業においては、本年9月から日本市場でバッテリー駆動式のショベル3種類と 可搬式充電設備の受注を開始しております。 すでに解体業のお客様から5トンクラスのミニショベルと可搬式充電設備のメインユニットを1件ずつ受注しております。国内で初めての受注になります。
 欧州においては、2023年の7トン以上のバッテリー駆動ショベルにおいてシェアトップを獲得しており、今後も拡販に努めてまいります。

 またマイニングでは、ザンビアでフル電動ダンプトラックというのも実証実験を繰り返しており、現在はフェーズ2の試験体制に入りました。 こちらも全世界から引き合い・問い合わせ、本当に多数いただいております。これも来年、良いニュースを皆様に提供できるのではないかと考えております。

 3点目、こちらは米州事業になります。米州全体の代理店網というのは、当初80%だったものが現在は87%までカバーすることができました。今後は、当然100%を目指していくほか、リテールでのシェアも伸ばしていきます。

 トピックとしては、ソルトレイクシティで部品倉庫の稼働開始など、北米での体制の充実ということができております。

 また本年9月には、米州の独自展開後では初めて米国のラスベガスにおいて 鉱山機械見本市Minexpoに出展いたしました。世界中の代理店やお客様とフル電動ダンプトラックの後の話もできて、出展内容は大変好評でした。 ようやくまた戻ってきたっていう実感をしてるよというお客様の声も多くいただきました。

 今後は、南米でのマイニング事業の体制強化も図ってまいります。すでに南米で当社の鉱山機械を販売している丸紅株式会社と連携し、ブラジルに販売及びサービス会社を11月に設立しており、来年から本格的に稼働いたします。今後の事業の拡大も楽しみにしておいてください。

 以上

 

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