・自動車用超ハイテン鋼板の生産能力を増強
JFEスチールは12月10日、自動車用超ハイテン鋼板(※1)の需要拡大に対応すべく、西日本製鉄所(福山地区)に溶融亜鉛めっきライン(CGL)を新設することを決定したと発表した。
自動車業界では、世界的に年々厳しくなる環境規制、衝突安全基準に対応するため車体の軽量化と高強度化が進んでおり、そのニーズに応える加工性の良い自動車用超ハイテン鋼板は今後も需要拡大が見込まれている。
今回の投資により、JEFORMAシリーズを含めた自動車用超ハイテン鋼板の生産能力を増強し、拡大する需要に対応するとともに、将来の更なる高強度化・高機能化ニーズへも対応していく。
JFEスチールは、自動車用超ハイテン鋼板の開発・生産だけでなく、その利用技術の開発にも注力している。JESOLVA(R)に代表される高いレベルで蓄積された「材料技術」・「車体設計技術」・「成形/組立技術」で、顧客のニーズに合ったソリューションをトータルに提案することにより、次世代の自動車開発に貢献していく。
<新設する溶融亜鉛めっきライン(CGL)>
新設する場所:西日本製鉄所(福山地区:広島県福山市鋼管町1番地)
生産能力 : 36万トン/年
稼動時期 : 2028年10月(予定)
投資額 : 約700億円
主要製品 : 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
※1:超ハイテン鋼板 : 引張り強さ≧980MPa(メガパスカル)の高強度鋼板。