島根自動機（松江市）は、電気自動車用リチウムイオン電池製造設備の受注拡大に対応するため、ソフトビジネスパーク島根内で工場の増設と生産設備を増強する。この事業計画に関して、島根県は11月25日、島根県企業立地促進条例に基づき、同29日に、丸山知事から同社に対して立地計画認定書を交付すると発表した。併せて、島根自動機、島根県、松江市の三者で事業所等の立地に関する覚書を締結する。
島根自動機は、松江市鹿島町で1982年の設立以来、電子部品、電池関連、自動車部品などの製造設備の製作を手掛け、設計から部品加工、組立、納入まで一貫生産で行うことを強みに業績を伸ばしている。特に電気自動車に搭載するリチウムイオン電池の製造設備は、国内だけでなく海外の企業からも高く評価されている。
2005年にはソフトビジネスパーク島根（松江市北陵町）に北陵工場を建設、その後も工場を増設し、2022年には鹿島町から北陵町に本社機能を移転した。
今回の計画では、電気自動車用リチウムイオン電池製造設備の受注拡大に対応するため、ソフトビジネスパーク島根内の北陵工場に隣接する区画を取得、北陵第6工場を建設し、生産拡大と業務の効率化を図るもの。
投資額は約15億円、操業後3年間で30名の雇用増を計画している。
島根県は、同計画が新たな雇用創出と地域産業の活性化に繋がるものとの期待から、地元松江市とともに同社に対し資金面・人材確保の面で支援・協力を行う。
＜立地計画の概要＞
立地場所：島根県松江市北陵町3-1～3-15
敷地面積：29,683㎡（うち今回増設分13,378㎡）
建物面積：11,027㎡（うち今回増設分2,235㎡、鉄骨造一部2階建）
投資額：15億403万円（土地3億3373万円、建物：5億1450万円、償却資産：6億5580万円）
従業員数：申請時 116人（－）
：操業時 116人（0人増）
：操業後1年 126人（10人増）
：操業後2年 136人（10人増）
：操業後3年 146人（10人増）
：計（30人増）
事業内容：電気自動車用電池生産ラインの製作
操業開始予定：2025年1月