営業利益は、販売価格の改善による増益効果を得たものの、生産調整に伴う操業度の低下や固定費の増加などに より、23,171百万円(同15.0%減)となり、親会社の所有者に帰属する中間利益は15,112百万円(同23.5%減)となった。
■事業別・地域別の概況
①金属加工機械事業
売上収益は151,940百万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は19,062百万円(同17.3%減)となった。
<板金部門の地域別>
日本:積み上がった複合機商品などの受注残を売上に転化したことにより、第1四半期と比較して、前年同期比の減収幅は縮小した。業種別では、OA・コンピュータ、半導体製造装置、特殊車両関連の設備投資が堅調に推移したが、業務用空調機器や配電盤・制御盤関連が軟調であり、その結果、売上収益は47,085百万円(前年同期比2.2%減)となった。
北米:米国では、特にデータセンターの増設を背景に、OA・コンピュータ機器や通信機器関連の設備投資が進み、さらに政府の政策に支えられた再生可能エネルギー関連が堅調に推移した。カナダでは農業用機械や精密機器関連が堅調に推移した。その結果、売上収益は40,962百万円(前年同期比0.6% 増)となった。
欧州:地域による差はあったが、製造業を取り巻く環境は依然として停滞しており、ドイツでは建設関連や産業・工作機械関連を中心に需要が低迷している。一方、英国では、産業・工作機械関連や航空宇宙関連が堅調に推移した。その結果、売上収益は33,175百万円(前年同期比4.0%増)となった。
アジア他:インドでは、引き続きインフラ関連への設備投資需要が堅調であることから、建築関連が安定的に推移 し、マレーシアでは、半導体関連の回復を背景に、空調や配電盤・制御盤関連などが好調に推移した。一方、中国では内需が依然として低迷し、業種を問わず全体的に軟調な状況が続いている。その結果、売上収益は15,670百万円(前年同期比16.1%減)となった
<微細溶接部門>
国内では、投資に慎重な顧客の影響を受け、前年同期を下回る売上水準となったが、第2四半期連結会計期間は電子部品やモーター関連は回復の兆しが見うけられる。また、北米では車載電池関連が売上に寄与した。
②金属工作機械事業
売上収益は31,941百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は3,625百万円(同3.5%減)となった。
<切削・研削盤部門>
国内では、インフラの更新需要を取り込み、鋼材切断用バンドソーが堅調に推移した。海外では、欧州を中心に自動車関連の需要が低調に推移し、売上が伸び悩んだ。
<プレス部門>
国内では、自動車関連の低迷が影響し、設備投資に慎重な市場環境が続いている。一方、海外では、中国においてEV用バッテリー向け大型プレスマシンとコイル材供給装置の複数ラインが売上に寄与した。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
第2四半期の業績及び直近の受注動向を反映した結果、当初想定を下回る通期業績が見込まれるため、2024年5月14日に公表した2025年3月期通期連結業績予想を下記のとおり修正した。
2025年3月期の連結業績見通しは、売上収益4,050億円(前期比0.4%増)、営業利益530億円(同6.2%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益360億円(同11.4%減)。
予想の前提となる第3四半期以降の主要為替レートは、1USドル=145.00円、1ユーロ=155.00円を想定しており、通期の平均レートは、1USドル=148.81円、1ユーロ=160.47円となる。