受注高は41,103百万円(前期比116.8%)、受注残高は 18,454百万円(同125.4%)と、過去最高を記録した。各種展示会での提案強化が実を結び、受注環境は好調に推移した。特に日本と米州で成形機の受注が好調だった。
■製品別売上状況
■セグメント(地域)別売上高状況
欧州:経済環境には不透明感が見られるものの、生活必需品に根差した中小型機の需要が堅調に推移した結果、受注高は7,384百万円(前期比99.9%)と過去2番目の高さとなり、売上高は7,525百万円(同109.9%)と 過去最高となった。セグメント利益も増収効果に加え、前期の展示会費用の負担解消もあり1,082百万円 (同148.9%)と増益となった。
南・西アジア:東南アジア市場は市況回復に時間を要しているものの、インド及び中東市場が堅調に推移した結果、受注高は11,522百万円(前期比104.0%)、売上高は10,864百万円(同106.6%)と過去最高となった。セグメント利益も増収効果等により2,106百万円(同148.4%)と増益となった。
東アジア:日本市場での大型機(PF36)の受注が好調に推移した結果、受注高は9,360百万円(前期比158.9%) と過去最高となった。売上高は大型機の出荷を次期に控えていることもあり、6,269百万円(同88.2%)と減収となり、セグメント利益も5,448百万円(同82.4%)と減益となった。
■今後の見通し
2025年9月期連結業績は、売上高410億円(前期比11.5%増)、営業利益90億円(同13.8%増)、経常利益91億円(同13.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益63億5千万円(同9.9%増)と予想している。
2025年9月期は、インフレ懸念の再燃や中国経済の停滞長期化などの不安要素はあるものの、世界経済は緩やかに回復することが見込まれている。同社グループの属するストレッチブロー成形機業界においても、安全で衛生的なプラスチック容器の需要は底堅く推移することが見込まれ、加えて、気候変動やプラスチック環境問題などの社会課題への関心の高まり は環境対応技術に強みを持つ当社製品の需要を押し上げることが想定される。
同社は、業界のリーディングカンパニーとして、先進的な研究開発活動を継続するとともに、気候変動問題や ESG経営などの社会課題に積極的に取り組むことで、中長期的な事業規模の拡大を図り、恒久的な存続を追求していく。