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日立建機のH-Eパーツ社、ブレーキサプライ社の鉱山機械コンポーネント再生事業を買収

・米州地域の再生事業体制を強化

 日立建機は11月5日、連結子会社H-E Parts International LLC (米国ジョージア州、以下、H-Eパーツ社)は、11月1日、鉱山機械コンポーネント再生事業を担うBrake Supply Co., INC.(米国インディアナ州、以下、ブレーキ サプライ社)と、同社の事業を買収することで合意したと発表した。買収は2024年12月上旬に完了する予定。

 H-Eパーツ社は今回の買収により、ブレーキサプライ社が持つ北米の再生拠点、部品倉庫および人財を活用し、米州地域の再生事業体制を強化する。

 日立建機グループは、2022年3月より、米州全域で自社のネットワークを通じて、新車販売からバリューチェーン事業*1までの独自展開を開始し、世界最大の米州市場で事業展開を加速している。

*1:新車販売以外の「部品・サービス」、「スペシャライズド・パーツ・サービスビジネス」、「レンタル・中古車」などの事業。

 H-Eパーツ社は鉱山機械・設備のメンテナンス・修理、顧客のニーズに合わせた部品の加工、コンポーネントの再生など包括的なソリューションを提供しており、オーストラリア、米州を中心にグローバルに事業展開をしている。

 ブレーキ サプライ社は、シリンダーや油圧部品、湿式ブレーキ、減速機などマイニングショベル、ダンプトラックのコンポーネントを再生する事業を営んでいる。売上の90%以上が北米で、同地域に再生拠点5カ所、部品倉庫5カ所、エンジニアを中心とする人財を有している。H-Eパーツ社の北米の既存拠点とブレーキ サプライ社の拠点の重複は少なく、スピーディかつ効率的にサービス網を広げることが可能。

 2023 年度から始まった日立建機グループの中期経営計画「BUILDING THE FUTURE 2025 未来を創れ」では、経営戦略の 4つの柱の中に「米州事業の拡大」を掲げている。H-Eパーツ社は、今回の買収により米州地域での事業規模の拡大を図る。

■H-Eパーツ社 取締役社長兼CEO サイモン ペルティエ氏のコメント:
 今回の買収により、当社が提供するサービスを強化し、事業規模を拡大することができます。ブレーキ サプライ社をH-Eパーツ社のファミリーに迎え入れることで、より幅広い製品とサービスをお客さまに提供できるようになります。ブレーキ サプライ社の従業員、お客さま、サプライヤーの皆さんを当社に迎えることを嬉しく思います。

■ブレーキ サプライ社 取締役社長兼CEO デビッド・クック氏のコメント:
 ブレーキ サプライ社は、何十年にもわたり、お客さまに信頼性が高く、コスト効率の良いコンポーネントを提供してきました。H-Eパーツ社と力を合わせることで、その取り組みをさらに発展させ、より多くのお客さまに価値を提供し、当社のチームメンバーに新たな成長機会をもたらすことができるでしょう。

<H-Eパーツ社の概要>
代表者:取締役社長兼CEO:Simon Pelletier(サイモン ペルティエ)
本社所在地:アメリカ合衆国・ジョージア州アトランタ
設立:2005年11月30日
株主:日立建機100%
事業内容:鉱山機械・クラッシング(破砕機)に関わるサービス・ソリューションの提供および部品の開発・加工・販売
主要拠点:オーストラリア7拠点、米国(モンタナ州・ワシントン州・ミネソタ州)、カナダ(リッチモンド州・アルバータ州)、チリ、ペルー、ザンビア
従業員数:約890人(2024年10月時点)
ウェブサイト https://www.h-eparts.com/https://www.h-eparts.com/

<ブレーキ サプライ社の概要>
代表者:取締役社長兼CEO:David Koch(デビッド・クック)
本社所在地:アメリカ合衆国・インディアナ州エバンズビル
設立:1947年
株主:Koch Enterprises(クック・エンタープライズ) 100%
事業内容:鉱山機械のコンポーネント再生事業、部品販売
主要拠点:再生拠点:米国(インディアナ州2拠点、ワイオミング州、ウエストバージニア州2拠点)
部品倉庫:米国・カナダに5カ所
従業員数 約400人(2024年10月時点)
ウェブサイト https://brake.com/https://brake.com/

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