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住友重機械、24年1〜9月売上は 横ばいの7,721億円、24年予想1兆 700億円(1%減)は据え置く

 住友重機械工業が10月31日に発表した2024年12月期第3四半期連結累計期間(1〜9月)の受注高は6,658億円(前年同期比12%減)、売上高は前年同期並みの7,721億円となった。営業利益は411億円(同17%減)、経常利益は353億円(同30%減)と なり、親会社株主に帰属する四半期純利益は243億円(同29%減)となった。

 第3四半期における住友重機械グループを取り巻く経営環境は、国内において製造業を中心に設備投資は緩やかな回す復に向かう中、半導体市況の持ち直しの動きに足踏みが見られるなど、一部に弱さが見られた。海外では、米国では設備投資が底堅く推移する一方、欧州では金融引き締めによる景気悪化により、英国及びドイツを中心に弱含みが続いた。中国は、不動産市況の悪化に端を発した景気減速が継続しており、生産、消費の持ち直しの動きは鈍く、需要の低迷が続き、その影響は東南アジアにも波及。加えてロシア・ウクライナ、中東問題などの地政学上リスクが残るなど、依然として不透明感が残る状態でもあった。
このような経営環境のもと、住友重機械グループは「中期経営計画2026」に基づき、製品・サービスによる社会課題解決を通じて持続的に企業価値を拡大することをめざし、強靭な事業体の構築へ向け、収益力改善、資本効率向上、 新事業探索の強化を遂行するとともに、SDGsへの貢献拡大及び環境負荷低減への取組み強化などの施策を推進した。

 住友重機械24年度第3四半期データ

■セグメント別の状況
①メカトロニクス
 中小型の減・変速機が国内で堅調に推移した一方、半導体関連の需要が減少したことから、受注は減少した。売上、営業利益は減・変速機やモータで欧州及び中国での需要が回復せず減少した。
 この結果、受注高は1,482億円(前年同期比2%減)、売上高は1,501億円(同7%減)、営業利益は21億円(同78%減)となった。

②インダストリアル マシナリー
 プラスチック加工機械事業は、中国において電気電子関連の需要が底入れするも、欧州において投資の冷え込みが継続したことから、受注は横ばいとなった。一方、欧州中心に受注残が減少したことから売上、営業利 益は減少した。
 その他の事業は、半導体市況停滞に伴う顧客の在庫調整や投資先送りの影響などを受け、受注は減少した。売上は受注残が高い水準であったことから増加した一方、営業利益は機種構成の変化により前年同期並みとなった。
 この結果、受注高は1,872億円(前年同期比5%減)、売上高は前年同期並みの2,008億円、営業利益は141億円 (同19%減)となった。

③ロジスティックス&コンストラクション
 油圧ショベル事業は、米国及び国内レンタル需要の減少、また米国での前期の先行発注の反動減などにより受注、売上は減少した。一方、営業利益は前年同期並みとなった。
 その他の事業は、建設用クレーン事業では、国内での需要が弱含んだことから受注は減少した一方、北米で高水準の受注残があったことから、売上、営業利益は増加した。
また、運搬機械事業では、製鉄や造船向けでの大型案件があったことから受注、売上は増加、高採算案件の減少により営業利益は前年同期並みとなった。
 この結果、受注高は2,405億円(前年同期比19%減)、売上高は2,858億円(同2%増)、営業利益は214億 円(同18%増)となった。

④エネルギー&ライフライン
 エネルギープラント事業は、欧州でのバイオマス発電設備の大型案件の減少により受注は減少した。一方、受注残があったことから売上は増加したものの、液化空気エネルギー貯蔵システム(LAES)事業化に向けた開発費増加などにより営業利益は減少した。
 その他の事業は、受注は新造船事業の撤退などにより減少したが、当期売上対象となる案件の増加により、 売上、営業利益は増加した。
この結果、受注高は852億円(前年同期比17%減)、売上高は1,308億円(同4%増)、営業利益は20億円 (同35%減)となった。

⑤その他
 受注高は47億円(前年同期比4%増)、売上高は前年同期並みの46億円、営業利益は13億円(同9%減)となった。

■ 2024年12月期連結業績予想
 2024年12月期の連結業績予想は、2024年8月7日に公表(下記)した予想を据え置いた。

 売上高1兆700億円(前期比1.1%減)、営業利益650億円(同12.6%減)、経常利益610億円(同13. 2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益380億円(同16.1%増)。

 住友重機械工業の2024年12月期第3四半期決算短信
 決算説明資料

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