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東洋機械金属、24年4〜9月期売上は9.3%減の127億円、通期予想は2.9%減の280億円に下方修正

 東洋機械金属が10月30日に発表した2024年3月期第2四半期(2024年4〜9月)連結業績によると、受注高は14,921百万円(前年同期比14.0%増)、売上高は前年度末において受注残高が減少し ていたことから、12,745百万円(同9.3%減)となった。うち、国内売上高は4,345百万円(同16.9% 増)、海外売上高は8,400百万円(同18.8%減)となり、海外比率は65.9%となった。

 損益については、 売上高の減少と生産量減少に伴う固定費回収不足により、売上総利益が減少したことなどから、営業損失は431百 万円(前年同期は営業利益2百万円)、経常損失は396百万円(前年同期は経常利益55百万円)、親会社株主に帰 属する中間純損失は518百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失318百万円)となった。

■経営成績に関する説明
 4〜9月期におけるわが国経済は、経済活動の正常化や個人消費 の持ち直しなどにより緩やかな回復基調にあるものの、原材料やエネルギー価格の高騰、金利、為替の変動などに より、わが国の景気を下押しするリスクのある状態で推移した。また、海外経済は、欧米各国のインフレ鎮静化に資する金融引き締め政策の継続によって、景気は 下押しの圧力がみられた。また、長期化するウクライナ紛争や中東情勢などの地政学的リスク、中国の景気減 速に加えて各国の金融・財政政策などによる世界経済の後退懸念が継続しており、先行きは不透明な状況で推移した。

 同社グループの事業に関連する市場は、国内や海外の一部のエリアにおいて投資意欲に回復の動き が見られたものの依然として予断を許さない状況が続く中、材料価格やエネルギー価格の高騰などの影響により、 コストが上昇する厳しい経営環境の下で推移した。

 このような市場環境の下、同社グループの中間連結期間の業績については、2027年3月期を最終年度とする第4期・中期経営計画2026の3つの基本方針①持続的に稼ぐ力の向上、②.成形イノベーションの創出 と「Customers’ Value Up」の進化、③経営基盤の更なる強化)に基づく諸施策の取組みを推進した。

■製品別の売上状況
[射出成形機] 受注は、国内では減少し海外では増加した。国内売上は自動車や生活用品関連が増加した。海外売上は欧米の生活用品関連、アジアや中国の自動車関連が減少した。
 この結果、受注高は10,642百万円(前年同期比 11.9%増)、売上高は9,339百万円(同8.4%減)となった。このうち、海外売上高は6,125百万円(同18.7% 減)となり、海外比率は65.6%となった。

[ダイカストマシン] 受注は、国内・海外共に増加した。国内売上は自動車関連が増加した。海外売上は中国の自動車関連が減少した。
 この結果、受注高は4,278百万円(前年同期比19.7%増)、売上高は3,405百万円(同11.7%減)と なった。このうち、海外売上高は2,274百万円(同19.1%減)となり、海外比率は66.8%となった。
■今後の見通し
 通期の連結業績予想については、各国の金融政策が実体経済に及び、景気の後退が予想される。また、為替の変動や原材料価格の一層の上昇などの影響も懸念される。同社を取り巻く市場環境は、先行き不透明感が継続しており、中国の自動車関連や欧米の生活用品関連の需要などは引き続き低調に推移することが予想される。
 このような状況の中、同社グループとしては、足元の対応として、激変する市場環境に対して機動力をもって対応し、小型機から大型機までの新シリーズの品揃えと製品力・技術力をもって、受注・売上の確保に努め ていく。
 また、中期経営計画2026においては、その目標に向かって、環境の変化に対応すべく、諸施策 を実行していく。常に顧客満足を最優先として「Customers’ Value Up」の精神のもと、新規需要を確実に 取り込み、顧客ニーズに最適な製品・サービスを提供し、事業拡大の展開を図っていく。また、市場価格の 低下や原材料価格の高騰に対し、材料・部品の海外調達の促進、生産効率の向上、固定費の削減、部門横断的な原 価低減の推進などによるコスト低減に一層注力し、業績改善に努めていく。
しかしながら、2025年3月期の見通しについては、市場環境の悪化が継続することが見込まれ、売上規模が 縮小すると予想される。従って、通期の業績予想については、中間連結期間の業績および今後の見通しを踏まえ、下記のとおり修正した。

 2025年3月期連結業績の見通しは、売上高は28,000百万円(前期比2.9%減)、営業利益 △250百万円(ー)、経常利益 △80百万円(ー)、親会社株主に帰属する当期純利益は △350百万円(同ー)を見込んでいる。

  東洋機械金属の2025年3月期第2四半期決算短信
  業績予想修正について

   第2四半期決算説明資料

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