日本初の純国産技術によるボイラを発明した田熊常吉を創業者とするタクマは、ボイラ事業を皮切りに、ボイラの改良・改善で培ったコア技術を活用し、現在では環境とエネルギーの分野を中心とするプラントエンジニアリングを主力事業としている。祖業の汎用ボイラ事業では、商業施設や工場などの熱源装置として利用される貫流ボイラや、当社が世界で初めて製品化に成功した真空式温水発生機「バコティンヒーター」といった製品ラインアップを有し、2005年からは日本サーモエナーが開発・製造から販売・サービスまでを一貫して取り扱っている。
IHI汎用ボイラは、IHIグループの130年以上にわたるボイラ製造で蓄積された技術をもとに、貫流ボイラをはじめとした豊富な製品ラインアップを取り揃えている。また、非化石燃料に対応する製品の開発に注力するなど、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを強化している。
タクマグループは、2030年に向けた長期ビジョン「Vision2030」において、汎用ボイラ事業などから構成される「民生熱エネルギー事業」を着実な収益拡大を目指す「継続事業」と位置づけており、2024年9月には日本サーモエナーがバイオマスボイラメーカー2社の株式を取得し子会社化するなど、ビジョンの実現に向けた施策を推進している。今回の株式取得を通じて、国内汎用ボイラ市場で高いシェアを持つ両社の製品ラインアップや技術力を融合することで、より付加価値の高い製品・サービスの供給体制を確立し、競争力の拡大に努めていく。
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ニュースリリース(IHI)