・床面および側面からの給電によりロボット稼働率を向上
大成建設は10月16日、建物内外を走行する汎用小型車両や自律走行ロボットに無線で電力を供給できるワイヤレス給電床「T-iPower® Floor」を同社技術センター内に設置し、その運用を支援するワイヤレス給電技術の実証を開始したと発表した。同実証を通して、ワイヤレス給電の効果検証と課題抽出を行い、建物条件に応じた給電技術の確立および2026年度の実プロジェクト適用を目指し、技術開発を加速させる。
近年、人手不足解消や作業の効率化を図るため、AMR(自律走行搬送ロボット)やサービスロボット等(以下、ロボット)の導入が様々な業種で急速に進んでいる。これらのロボットの多くはバッテリ電力で作動しており、定期的に充電しなければならず、ロボットが充電のため休止している時間中もサービスや活動を継続させるためには別ロボットでの対応が必要となり、ロボットの導入台数やコストの増加につながるなどの課題があった。
このような背景から大成建設は、これまで稼働中のロボットに床からワイヤレスで電力を供給できる薄型樹脂パネルを用いたワイヤレス給電床「T-iPower Floor」を建物に適用するための技術開発に取り組んできた。その一環として、今回、同社技術センターに「T-iPower Floor」を設置し、自律走行ロボットへのワイヤレス給電技術の実用化に向けた実証を開始した。
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