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タクマ、行田羽生資源環境組合からごみ処理施設のDBO事業を受注

・温室効果ガス排出削減や資源リサイクル促進を通じて、循環型社会の形成に貢献

 ㈱タクマを代表とする企業グループは10月16日、2024年9月27日、埼玉県行田市および羽生市で構成される行田羽生資源環境組合から、ごみ処理施設のDBO事業※1を受注したと発表した。本事業では焼却施設やマテリアルリサイクル推進施設を新たに建設し、2028年7月から20年間運営する。循環型社会の形成に貢献するごみ処理施設の実現に向けて、温室効果ガスの排出量を削減する高効率ごみ発電技術や、資源のリサイクルを促進する高度な選別技術を導入する。

 現在、行田市と羽生市は別々の施設でごみ処理を行っている。いずれも稼働開始から40年以上が経ち、老朽化が進行していることを踏まえ、両市は新しいごみ処理施設を共同で整備することを決定し、このほどタクマを代表とする企業グループが設計・建設および20年間の運営を受注した。

 新しい焼却施設では、タクマのコア技術を活用した高温高圧ボイラなど高効率発電技術を採用し、ごみ焼却時のエネルギーに由来する発電量を増加させることで、施設の運営に伴う温室効果ガスの排出量を年間約3,400トン削減する。また、AIを活用した燃焼制御システムを導入することで、中長期的に安定したごみ焼却を実現する。

 マテリアルリサイクル推進施設では、高磁力選別機を導入するなど、選別技術の高度化によって不燃・粗大ごみの再資源化率の向上を図り、資源のリサイクルを促進する。併設する剪定枝資源化施設では、市民の皆様が直接搬入された枝木類について、独自技術で堆肥化・チップ化し、資源物として市民の皆様に頒布する。

 タクマはごみ処理プラント事業において、国内最多の約370施設の建設実績と多数の運営実績に加え、高度な熱回収技術や再資源化技術などの環境技術を有している。同事業でもこれらを最大限に活用し、環境負荷の少ないごみ処理施設を設計・建設するとともに、安全性・安定性に優れた施設運営を推進することで、循環型社会の形成に貢献していく。

※1: 公共団体等が資金を調達し、民間事業者に施設の設計・建設・運営を委託する方式(Design:設計、Build:建設、Operate:運営)

<事業の詳細>
発注者:行田羽生資源環境組合(埼玉県行田市および羽生市で構成)
受注者:
【代表企業】 株式会社タクマ 東京支社
【構成企業】株式会社鴻池組 さいたま営業所、小川工業株式会社、共和化工株式会社関東支店、大野建設株式会社、株式会社タクマテクノス、株式会社カンエイメンテナンス
【協力企業】株式会社サンワックス
事業名:(仮称)行田羽生資源環境組合新ごみ処理施設整備運営事業
建設場所:埼玉県行田市大字小針字埜通775 番地1 外
事業内容:DBO事業(施設の設計・建設および運営)
施設概要
①焼却施設
 処理能力:126t/日(63t/日×2炉)
 処理方式:ストーカ式
②マテリアルリサイクル推進施設
 処理能力:不燃・粗大ごみ:12t/5h、かん類:1.2t/5h、ペットボトル:2.2t/5h、剪定枝:5t/日
契約金額:376億円(税抜)
設計・建設期間:
2024年9月~2028年6月(3年9か月)
運営期間:2028年7月~2048年6月(20年間)

 ニュースリリース

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