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三菱ケミカル、北九州市で半導体向け超純水製造用イオン交換樹脂の生産能力を増強

 三菱ケミカルグループ(東京都千代田区)は10月10日、半導体の製造工程に使用される超純水製造用のイオン交換樹脂について、九州事業所・福岡地区(福岡県北九州市)の生産能力を増強することを決定し、2026年4月の稼働を目指していると発表した。

 イオン交換樹脂は、水からイオン状の不純物を選択的に除去・回収する機能を持ち、水処理分野で使用される合成樹脂。三菱ケミカルグループのイオン交換樹脂は、豊富な品揃えから、軟水や純水などの工業用水の製造、医薬・食品の精製、半導体向け超純水の製造など幅広い用途で使用されている。

 近年の半導体市場の拡大に伴い、半導体の製造工程で使用される超純水製造用のイオン交換樹脂の需要も増加している。三菱ケミカルグループのイオン交換樹脂は、半導体の洗浄工程などよりクリーンさが求められる超純水の製造に適していることから、国内外の需要増に対応するため今回の増強を決定した。九州事業所・福岡地区の既存設備のうち、精製を行う再生系設備を増強し、2026年4月の稼働を目指している。

・立地:三菱ケミカル株式会社 九州事業所・福岡地区(福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1-1
・稼働時期:2026年4月

 三菱ケミカルグループの水処理における分離・精製事業は、長年にわたる経験と幅広いラインナップから多様なニーズに対応が可能。また、高品質な特性を活かせる半導体やメディカル領域へ展開することで、今後も継続的に事業を成長させていく。

・イオン交換樹脂「ダイヤイオン™」紹介サイト
 https://www.diaion.com/

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