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DMG 森精機、伊賀事業所が2024 年度デミング賞を受賞

 DMG 森精機は10月1日、グループ最大の生産拠点である伊賀事業所(三重県伊賀市)が2024 年度のデミング賞*1 を受賞したと発表した。

 DMG 森精機は 1999 年に ISO9001 の認証を得て以来、その内容の維持発展に努めてきた。グローバルで統一された品質管理システムを導入し、製品プロブレムレポート(PPR)により不具合情報のデータベース化と早期解決、工場・新機種開発へのフィードバックを行っている。また、社員による日々の業務での「改善提案」制度など、DMG 森精機独自の取り組みを行ってきた。次のステップへの飛躍を目的に、2017 年から TQM*2 を導入・推進する中で、TQM の本質である「顧客志向」の重要性を再認識した。

 顧客に高品質な製品・サービスを提供し、企業として持続可能な成長を実現するために最も重要な基盤の一つは、社員のモチベーションを常に高く保ち、イノベーティブな集団であり続けることだと考えている。

 DMG 森精機には様々な言語・国籍・性別・専門分野を持つ、59 国籍・約 13,000 名の社員が働いている。このような多様性に富んだ組織が団結し、変化する事業環境に機敏に対応し、世界中の顧客の多様なニーズに応えるためには、強固な基盤を構築することが重要。そこで、2030 年にありたい姿を実現するための礎を作る期間として、2023 年から 3 ヵ年の「中期経営計画 2025」を策定した。その中核として、DX を用いて、工程集約・自動化を促進し、GX(グリーン・トランスフォーメーション)を実現する仕組みを MX(マシニング・トランスフォーメーション)と位置づけ、全社で TQM 推進に一層取り組んでいる。

 デミング賞への挑戦は、DMG 森精機のこれまでの品質管理と改善活動の成果を示し、ここを通過点として、今後さらにグローバルで TQM を展開する機会と考えている。

 DMG 森精機は、今後も「よく遊び、よく学び、よく働く」の経営理念のもと、決められた総労働時間の中で高いアウトプットを発揮し、全社を挙げて TQM を推進し、品質を徹底的に向上させ、持続的な成長を実現していくとしている。

 なお、授賞式は、11 月 13 日(水)に東京・大手町の経団連会館で行われる。

*1 戦後の日本に統計的品質管理を普及させ、日本製品の品質を世界最高水準に押し上げた故ウイリアム エドワーズ デミング博士の業績を記念して 1951 年に創設された TQM に関する世界最高ランクの賞。(日本科学技術連盟ホームページより)
*2 経営管理手法の一種。Total Quality Management の頭文字をとったもので、日本語では「総合的品質管理」と言われる。
企業活動における「品質」全般に対し、その維持・向上をはかっていくための考え方、取り組み、手法、しくみ、方法論などの集合体と言える。そして、それらの取り組みが、企業活動を経営目標の達成に向けて方向づける形になる。(日本科学技術連盟ホームページより)

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