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日立建機、世界最大級の鉱山機械見本市「MINExpo2024」に出展

・ゼロ・エミッション、ゼロ・エントリー、ゼロ・ダウンタイムをテーマに最新の製品、ソリューションを展示

 日立建機は、9月24日から26日までの3日間、米国ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大級の鉱山機械見本市「MINExpo2024」に出展する。(ブースNo. 8649)。

 日立建機は温室効果ガス排出量の実質ゼロをめざす「ゼロ・エミッション」、鉱山機械の高度な自動・自律運転で入鉱者ゼロを実現する「ゼロ・エントリー」、稼働機のダウンタイムをゼロにする「ゼロ・ダウンタイム」の3つの「ゼロ」をテーマに、鉱山現場の安全性・生産性の向上、ライフサイクルコストの低減、ESGに対応する最新の製品、ソリューションを展示する。

<出展内容>

1.温室効果ガス排出量の実質ゼロをめざす「ゼロ・エミッション」

■超大型油圧ショベルEX-7シリーズの有線電動仕様機
 1979年に鉱山機械分野に参入して以来、技術の蓄積でマイニングショベル市場をリードしてきた日立建機が、超大型油圧ショベルEX-7シリーズの有線電動仕様機EX5600-7Eを展示する。電動仕様機は温室効果ガスを排出せず、エンジンのメンテナンスが不要なため、ダウンタイムの短縮にもつながる。

■新型リジッドダンプトラックEH4000AC-5を展示
 出展ブースでは業界最大級(*)の積載量242tを実現した、新型リジッドダンプトラックEH4000AC-5の実機を展示する。EH4000AC-5は、最高速度は業界トップクラスの時速65kmを実現し、安全性や信頼性はもちろん、燃費を低減して効率的な運行を実現することで、顧客に高い生産性をもたらす。また、現行モデルと同様に、鉱山の架線から電力を受電するトロリー受電式や、バッテリーを搭載したフル電動式への仕様変更にも対応していく。(*)2024年9月19日現在、リジッドダンプトラック車両総質量400tクラスが対象。日立建機調べ。

■フル電動ダンプトラック
 日立建機とABB社が共同で開発したフル電動ダンプトラックはトロリー充電式を採用したことで、走行しながら充電できるため、充電のために停車する必要がなく、高い稼働率を維持する。また、搭載するバッテリーを最低限とすることで車体重量の増加を抑制し、十分な積載量を確保した。展示ブースでは、ザンビアの鉱山現場で実証中の映像を見ることができる。

■ウェンコ社のフリートマネジメントシステムとエンバイロスイート社の環境管理ソリューション

 ゼロ・エミッションの推進には、鉱山機械に留まらず鉱山運営の全体を最適化する必要がある。日立建機の子会社であるウェンコ社の運行管理システムと、環境テック企業であるエンバイロスイート社の環境管理ソリューションは、鉱山現場の安全と生産性を維持しながら環境負荷低減につながる最適なソリューションを提案し、鉱山運営全体の最適化に貢献する。ブース内のシアターエリアでは顧客とのパネルディスカッションも実施予定。

2.高度な自動化・自律運転で入鉱者ゼロを実現する「ゼロ・エントリー」

■鉱山用ダンプトラック自律走行システム
 日立建機の鉱山用ダンプトラック自律走行システム(AHS)は、高度なデジタル技術とウェンコ社の運行管理システムを基盤にしており、露天掘り鉱山でのダンプトラック自律走行を実現する。ルート案内、加速・減速を最適化し、ライフサイクルコストの低減につなげる。日立建機のAHSの特長は、単一のフリートマネジメントシステムで有人車両と無人車両の混在運用ができる点。また、日立建機の有人車両へ機器をレトロフィットすることで無人車両へのコンバートが可能となり、顧客のアセットを有効に活用できます。展示ブースではこうした特長を映像で紹介する。

■超大型油圧ショベルの運転支援・遠隔操作システム
 日立建機は超大型油圧ショベルの運転支援・遠隔操作システムを開発しており、展示ブースで映像として紹介する。油圧ショベルの動作を自動制御して油圧シリンダの負荷を軽減させる掘削アシスト機能や、積み込み旋回時にダンプトラックとの衝突を回避する積み込みアシスト機能の検証を進めている。この機能により、鉱山現場ではオペレーターの負荷軽減と生産性の向上を実現する。

3.稼働機のダウンタイムをゼロにする「ゼロ・ダウンタイム」

■サービスソリューションConSite Mine
 ConSite Mineは、超大型油圧ショベルとリジッドダンプトラックの状態を遠隔監視し、定期レポートとアラームレポートを配信する。サービス員はレポートに基づき適切なタイミングでメンテナンス、点検、部品交換の提案を行うことで、車体稼働年数の長期化、ダウンタイム・ゼロに貢献する。パートナーとのデジタル・プラットフォームを活用し、リアルタイムに稼働機を遠隔監視するConSite Mine Plusも映像で紹介する。

■リモートサポートセンター「Technological Centre of Excellence」
 日立建機は24時間複数の鉱山現場を遠隔監視するリモートサポートセンターをオーストラリア・日本・カナダで運営している。顧客が鉱山現場内のコントロールセンターでモニタリングしている情報と同じデータをリアルタイムで取得する。専門分野に精通した人財が取得したデータを分析し、顧客が直面している課題に対してソリューションを導き出す。

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