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荏原、千葉県富津市内にに水素インフラ関連機器の商用製品試験・開発センターを新設

・液体水素ポンプの実液試験設備を完備

・総額約160億円を投じ、水素社会の実現に向けて荏原が日本の社会インフラを技術で支える。

 ㈱荏原製作所は9月12日、水素社会の実現に貢献するために、水素インフラ関連機器の商用製品試験・開発センターを千葉県の富津市内に新設すると発表した。

 世界的な脱炭素化の流れの中、燃焼時にCO2を排出しない水素は、温暖化対策の切り札として期待されている。荏原グループでは、水素を「つくる・はこぶ・つかう」のすべての分野で水素関連技術の社会実装に向けて、グループで保有する技術・事業の活用に取り組んでいる。既に、世界初の液体水素昇圧ポンプを上市し、世界各国で販売活動を展開している。

■概要
 同センターは、日本や世界各国が進める水素サプライチェーン構築に必要不可欠となる液体水素ポンプの社会実装を確実に遂行するための、液体水素(実液)を用いた製品性能試験や要素技術開発を目的とした拠点。液体水素向けポンプの実液を用いた実スケール商用製品試験設備としては、同センターが世界初となる。

<施設概要>
施設名称 : (仮称)Ebara-Hydrogen Equipment Test and Development Center(E-HYETEC : イーハイテック)
所在地 : 千葉県富津市(自社所有地)
敷地面積 : 約18,000m2
建物面積 : 約2,800m2
投資額 : 約160億円
施設内容 : 液体水素ポンプ製品性能試験設備、関連要素技術開発設備など(天候に左右されない屋内閉鎖型試験施設)
工事着工 : 2024年1月
竣工 : 2026年6月(予定)※2025年に一部試験設備の運用開始予定

 液体水素ポンプを顧客に安全かつ安定的に使用するためには、-253℃の水素実液を使った性能試験による品質確認が不可欠。同センターは、実スケールにおいて商用製品の水素実液による製品性能試験や要素技術開発を可能とし、荏原の水素インフラ関連事業の進展に寄与する。加えて、水素サプライチェーン構築を目指す国内外の企業などの水素関連技術開発にも貢献していく。

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