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日立建機、バッテリー駆動式ショベル3機種と可搬式充電設備を国内で販売開始

・施工現場のゼロ・エミッション化の実現に貢献

 日立建機は9月12日、バッテリー駆動式ショベルZX55U-6EB(5tクラス)、ZE85(8tクラス)、ZE135(13tクラス)の3機種と、可搬式充電設備を同日より日本国内で販売開始すると発表した。今回は先行販売の位置づけで、電動建機の効率的な運用方法や顧客の施工現場での使用感を検証する計画。今後、施工現場におけるゼロ・エミッション化の需要に応えるべく、本格的な拡販をめざす。

 昨今世界的にCO2削減の取り組みが進む中、施工現場のゼロ・エミッション化を実現する手段の一つとして、顧客からは電動建機の導入に関心が寄せられている。しかし、施工現場で効率的に電動建機を運用するためには、充電設備などのインフラの整備を含めて電動建機が稼働するための環境を整えることが必要となっている。

 今回、日本国内で販売するバッテリー駆動式ショベルの3機種は、すでに欧州市場に投入している。エンジンを車体に搭載していないため、排出ガスを出さず静穏性に優れており、住宅街や屋内のほか、地下などの密閉空間での作業にも適している。バッテリーとケーブル電源の併用により、顧客の現場や充電設備の設置状況に応じて充電方法を選択することができる。なお、ZX55U-6EBは2024年8月、国土交通省の「GX建設機械認定制度」の認定を受けている。

 また、可搬式充電設備は、日立建機と九州電力が共同開発したもの。メインユニット、サブユニット、急速充電ユニットの3種類を自由な組み合わせで施工現場に導入できる。例えば、メインユニットにサブユニットを追加接続することで電気容量の拡大や、急速充電ユニットを介して充電することで充電時間を約半分に短縮できるなど、現場の状況に応じた電動建機の充電が可能。建設現場で用いられる照明機材や電動機器などの電源のほか、電気自動車(EV)の充電や災害時の非常用電源としても利用可能。

 日立建機グループは、今後も、顧客、ビジネスパートナーと共に、建設現場全体のゼロ・エミッション実現に向けた取り組みを加速していく。

 詳細は、ニュースリリース

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