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SMC、24年4〜6月売上は1.9% 増の2,028億円、24年度予想8,400億円(8.1%増)は変えず

 SMCが8月9日に発表した2025年3月期第1四半期(4〜6月)連結業績によると、売上高は、202,781百万円(前年同期比1.9% 増)となった。所在地別では、主に中華圏が円安の影響も受け前年同四半期比で9%増加している事がプラス 要因。一方で、販売先業種別では、半導体業界向けの低調が続いていることがマイナス要因となった。

 営業利益は、52,354百万円(同6.7%減)となつた。原価率の上昇、並びに人件費、賃借料、修繕費、及び租 税公課など販売費及び一般管理費の増加が主な減益要因。経常利益は、68,278百万円(同8.7%減)となった。上述の影響に加え、為替差益が減少したことが主な減益要因。税金等調整前四半期純利益は、68,067百万円(同9.1%減)となった。上述の影響に加え、固定資産除却損の 増加が主な減益要因。親会社株主に帰属する四半期純利益は、48,705百万円(同6.6%減)となった。

 第1四半期における世界経済は、長期化するウクライナ・中東での紛争など地政学的なリスクの顕在化、中国経済の減速、インフレの長期化による景気後退懸念、米中貿易摩擦、急激な為替変動など、先行きの不透明な状況が継続している。
自動制御機器(空気圧機器)の需要は、半導体・電機関連は、アジアで回復の動きはあるものの、日本・北米などは総じて低調に推移した。自動車関連は、中華圏(中国・香港・台湾)のEVバッテリー需要が大きく落ち込み、他地域でも設備投資を手控える動きが継続した。工作機械関連は中国の景気減速により、調整局面が続いた。医療機器関連、食品機械関連及びその他の業種向けは、コロナ後の新たな自動化需要はあるものの、伸び悩んだ。

 このような環境においてSMCグループは、世界各国で製品供給体制の強化のための設備投資を積極的に推進す るとともに、顧客のCO2排出量削減に貢献できる新製品開発や低圧化などのソリューション提案、調達先の多様化などBCP体制の構築、グローバル人材の活用などの課題に引き続き取り組んだ。 

 SMC2025年3月期第1四半期データ

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
 2025年3月期の連結業績予想については、2024年5月14日公表(下記)した内容から変更していない。

 売上高8,400億円(前期比8.1%増)、営業利益2,340億円(19.3%増)、経常利益2,740億円(9.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,940億円(8.8%増)。

 SMC の2025年3月期第1四半期決算短信

 第1四半期決算説明資料

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