井関農機が8月9日に発表した2024年12月期第 2四半期累計(1〜6月)連結業績によると、売上高は、 91,134百万円(前年同期比 1.4%減)となった。営業利益は、2,210百万円(同19.4%減)となった。減収・減産などにより売上総利益は減少したが、価格改定効果や欧州の続伸、為替影響などで 一部カバーした。
経常利益は、2,469百万円(同17.8%減)となった。為替差益の減少はあったものの金融収支の好転などにより、営業利益と同程度の減少幅となった。親会社株主に帰属する中間純損失は、644百万円(前年同期は+1,939百万円)となった。
1〜6月期における我が国経済は、各種政策の効果もあり景気は緩やかに回復した。一方で、物価上昇や中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動など、先行きには十分注意する必要がある。このような状況の中、井関農機グループは、国内では成長市場である大型・先端・環境・畑作市場へ の経営資源の集中による対応強化、海外では主力市場である北米、欧州、アジアの需要を精緻に 捉え、収益性向上と事業拡大に努めた。
■商品別の売上状況
〔国内〕 整地用機械(トラクタ、 耕うん機など)は、12,338百万円(前年同期比4.6%減)、 栽培用機械 (田植機、野菜移植機)は、4,429百万円(同13.5%減)、収穫調製用機械(コンバインな ど)は、4,444百万円(同23.0%減)、作業機・補修用部品・修理収入は、21,777百万円(前 年同期比1.5%増加)、その他農業関連(施設工事など)は、11,873百万円(同8.6%減)となった。
〔海外〕 整地用機械(トラクタ、芝刈機など)は、23,804百万円(前年同期比3.6%減少)、栽培用機械(田植機など)は、942百万円(同35.6%減)、収穫調製用機械(コンバインなど)は、184百万円 (同21.7%減)、作業機・補修用部品・修理収入は、3,987百万円(同11.9%増)、その他農業関連は、7,350百万円(同76.5%増)となった。
■今後の見通し
2024年12月期の売上高は2023年比84百万円増の1,700億円(前期比横ばい)、営業利益20億円(同11.3%減)、経常利益10億円(同52.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は△31億円を見込んでいる。
井関農機の2024年12月期第 2四半期決算短信
決算補足説明資料