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丸一鋼管、ステンレス鋼管事業の新工場建設計画、詳細を決定

 丸一鋼管 (大阪市中央区)と丸一ステンレス鋼管 (山口県下関市)は、ステンレス鋼管事業の拡大を目的とする新工場の建設を5月 24日に発表していたが、8月7日、同計画についての詳細を決定したと発表した。

■新工場建設の理由
 丸一鋼管 グループは、長期戦略の一環として「半導体・脱炭素産業を成長の軸とする」ビジョンを掲げ事業を展開している。将来に向けて半導体市場の拡大、水素サプライチェーンの構築や船舶分野における水素・アンモニアを代替燃料とするゼロエミッション化など脱炭素社会への移行の加速が予測されることから、脱炭素社会を支えるインフラ需要拡大が見込まれるステンレスシームレス鋼管の生産能力増強ならびに配管用ステンレス溶接管の製造設備投資を行う。
 また、これらの設備投資に加え、半導体用途で必須となる EP加工(電解研磨)設備導入による丸一ステンレス鋼管での最終製品までの一貫製造体制の確立を検討していく。詳細が決まり次第速やかに発表する。

■丸一ステンレス鋼管によるステンレスシームレス鋼管設備の投資概要

会社名:丸一ステンレス鋼管株式会社
建設予定地:山口県下関市長府港町13番 1※丸一ステンレス鋼管下関本社・工場敷地内
建物 建築面積:約18,000m2
投資予定額:260億円 (予定)
設備概要:5,000㌧熱間押出しプレス(サイズレンジ:φ2”~10”、設備能力:2,000ton/月)
熱処理炉、矯正機、酸洗設備
※既存 2,000 ㌧熱間押出しプレス(φ1”~6”)設備に追加となる。
着工予定:2025年7月
稼働予定:2027年以降※2024 年 5 月 24 日付「固定資産の取得(新工場の建設)に関するお知らせ」で、着工予定を 2025 年 4月としていたか、設計・許認可に必要とされる期間を考慮し 2025 年 7 月へ変更した。

■丸一鋼管によるステンレス溶接鋼管設備の投資概要

会社名:丸一鋼管株式会社
建設予定地:山口県下関市長府港町13番1、13番3
※中国電力㈱旧下関発電所跡地(2024年5月24日購入済)
建物 建築面積:約24,000m2
投資予定額:220 億円 (予定)
設備概要:造管機3台
(サイズレンジ:φ0.5”
~24”、設備能力:1,500ton/月)、スリッター1台、熱処理炉、酸洗設備
着工予定:2025年5月
稼働予定:2027年以降
※2024 年 5 月 24 日付「固定資産の取得(新工場の建設)に関するお知らせ」で、着工予定を 2025 年 4月としていたが設計・許認可に必要とされる期間を考慮し 2025 年 5 月へ変更致した。

 また、建築面積についても、詳細設計を進めるに当たり約 24,000 m2 となり5 月24日に発表した総建築面積 40,000 m2 が42,000 m2 へ変更となる。

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