タダノの関連業界は、日本では、大規模工事が実施・計画されているものの、慢性的なオペレーター不足や2024年4月1 日から適用された労働時間上限規制の影響見極めの動きもあり、需要は減少した。海外においては、需要はアジ ア・オセアニア・アフリカで減少したものの、全体としては増加した。
■セグメント別の状況
1)日本:日本向け売上高は、建設用クレーンが減少したものの、車両搭載型クレーン・高所作業車が増加、海外向け売上高も増加した結果、売上高は943億5千5百万円(前年同期比108.6%)、営業利益は156億9千6百万円(前年 同期比144.7%)となった。
2)欧州:建設用クレーンの需要は増加したものの、生産制約の解消途上にあることと、工場再編の過程における生産効率低下により、売上高は371億6千8百万円(前年同期比95.9%)、営業利益は56億7千万円の損失(前年同期66 億8千6百万円の営業損失)となった。
3)米州:建設用クレーンの需要が増加する中、売上高は497億4百万円(前年同期比113.3%)、営業利益は29億8千9百万円(前年同期比72.6%)となった。
4)オセアニア:建設用クレーンの需要が減少する中、販売に注力した結果、売上高は102億4千3百万円(前年同期比158.3%)、営業利益は9億6千6百万円(前年同期比95.8%)となった。
5)その他:建設用クレーンの需要が増加する中、売上高は27億6千6百万円(前年同期比99.8%)、営業利益は7千6百万円(前年同期比16.3%)となりました。
■主要品目別の状況
2)車両搭載型クレーン:日本向け売上高は、トラック登録台数が減少したものの、83億1千4百万円(前年同期比103.3%)となった。海外向け売上高は、10億7千4百万円(前年同期比105.6%)となった。この結果、車両搭載型クレーンの売上高は93億8千9百万円(前年同期比103.6%)となった。
3)高所作業車:トラックシャシ供給制約により日本の需要が減少する中、長野工業株式会社(現:株式会社タダノユーティリティ)の買収効果もあり、売上高は101億3千3百万円(前年同期比139.3%)となった。
4)その他:部品、修理、中古車等のその他の売上高は、240億4千5百万円(前年同期比103.9%)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2024年12月期の連結業績予想については前回(2024年2月14日付、下記)予想のとおり。
売上高3,150億円(以下、前期比12.4%増)、営業利益200億円(同9.0%増)、経常利益170億円(同3.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益95億円(同22.2%増)。