・24年通期予想は13. 2%減の125億ドル(前年144億ドル)に下方修正
AGCO ：2024年 7月30日
■第2四半期の概況
・売上高は32億ドルで、前年比15.1%減。
・報告された1株当たり利益は(4.92)ドル、調整後1株当たり利益(1)は2.53ドル。
・2024年の売上高と利益の見通しは、市場環境のさらなる軟化を受けて引き下げられた。
・穀物・タンパク質事業の売却契約は2024年7月25日に発表された。
2024年上半期の売上高は約62億ドルで、2023年と比較して13.7%の減少です。2024年上半期の報告純損失は1株当たり(2.67)ドルで、これには売却予定の穀物・タンパク質事業の推定損失が含まれており、調整後純利益(1)は1株当たり4.85ドルでした。これらの結果は、2023年の同時期の報告純利益が1株当たり7.36ドル、調整後純利益(1)が1株当たり7.80ドルであったことと比較されます。2024年上半期の為替換算の影響は、2023年の同時期と比較して横ばいでした。
AGCO の会長兼社長兼最高経営責任者であるEric Hansotia（エリック・ハンソシア）氏は次のように述べています。
「当社は農家第一主義の戦略を引き続き成功裏に実行していますが、第2四半期の業績は市場環境の悪化と当社およびディーラーの在庫削減を目的とした大幅な生産削減の影響を受けました。
商品価格の下落と2024年の農業収入の予測低下は、農家の感情に悪影響を及ぼし、世界の産業需要をさらに低下させています。現在の環境を考慮し、当社は最近発表した再編プログラムを含む積極的な措置を講じ、経費を抑制し、生産レベルを下げ、運転資本への投資を減らしています。当社は、これらの短期的なコスト削減と、景気循環を通じてより持続可能な結果をもたらすのに役立つ長期的な高利益率の成長イニシアチブへの継続的な投資のバランスを取っています。
7月25日に、当社は穀物・タンパク質事業の売却合意を発表しました。この事業の売却は、最近 PTx Trimble 合弁事業によって加速された当社の戦略的変革を支えるものです。売却により、AGCO の受賞歴のある農業機械および精密農業技術製品のポートフォリオを合理化し、焦点を絞ることができます。今後、当社は、より高い利益率とより高いフリー キャッシュ フローを生み出す事業で長期的な成長に向けてより良い態勢を整えます。同時に、穀物およびタンパク質は歴史的に平均以下の利益率の事業であったため、サイクルを通じて収益性が向上します。」
■第2四半期のハイライト
・報告された地域別売上高実績(2)：欧州/中東 (EME) (4.4)%、北米 (16.0)%、南米 (41.7)%、アジア/太平洋/アフリカ (APA) (33.6)%。
・為替レート変動なしの地域別売上高実績(1)(2)(3)：EME (3.7)%、北米 (15.8)%、南米 (39.2)%、APA (32.6)%。
・地域別営業利益率実績：EME 15.2%、北米 9.2%、南米 3.6%、APA 7.9%。
・四半期配当金 0.29 ドルに加え、変動特別配当金 1 株当たり 2.50 ドルを支払いました。
(1) 付録の非GAAP指標の調整を参照。
(2) 2023年第2四半期との比較。
(3) 為替換算の影響は除外しています。
■市場の最新情報
Hansotia（ハンソティア）氏は次のように述べています。
北米のトラクター小売販売は、2023年上半期と比較して、2024年上半期に8%減少しました。小型機械の販売減少は、ほとんどの大型機械カテゴリーよりも顕著でした。コンバインの販売台数は、2023年の同時期と比較して、2024年上半期に11%減少しました。農業収入の予測低下と車両の更新により、2024年の残りの期間も業界の需要が圧迫され、北米の業界販売は2023年と比較して低迷すると予想されます。
南米業界の小売トラクター販売は、2023年の最初の6か月と比較して、2024年の最初の6か月間に14％減少しました。ブラジル、アルゼンチン、および小規模な南米市場では、一貫して大幅な減少が見られました。ブラジルの需要は、リオグランデドスル州の洪水によってマイナスに拡大されただけでなく、政府補助金付きローンプログラムの資金不足とセラード地域での厳しい最初の収穫の影響も受け続けています。3年間の好調な後、南米の小売需要は、商品価格と農家の収入の低下により、2024年にさらに弱まると予想されます。
西ヨーロッパでは、2023年上半期と比較して2024年上半期のトラクター小売販売が5%減少し、イタリア、英国、スカンジナビアの状況が最も低調でした。所得水準の低下により耕作農家の需要が圧迫されるため、2024年の残りの期間、業界の需要は弱まると予想されますが、酪農および畜産生産者からの堅調な需要により、減少の一部が緩和されると予想されます。
■セグメント（地域）別の業績
＜北米＞
2024年上半期の北米の売上高は、為替変動の影響と買収の好影響を除き、2023年の同時期と比較して19.8%減少しました。業界の販売低迷、最終市場の需要低下、在庫調整の取り組みがすべて売上減少の要因となりました。最も顕著な売上減少は、干し草機器、中型および高馬力トラクターのカテゴリーで発生しました。2024年上半期の営業利益は、2023年の同時期と比較して1億1,990万ドル減少し、営業利益率は7.6%でした。この減少は、売上と生産の減少、および保証費用と販売費および一般管理費（「SG&A費用」）の増加によるものです。
＜南アメリカ＞
AGCOの南米地域の売上高は、2023年の同時期と比較して、2024年上半期に40.8%減少しました（為替変動の影響と買収の好影響を除く）。この減少の大部分は、業界の販売低迷と小売需要の不足によるものです。トラクターとコンバインの販売減少が、この減少の大部分を占めています。2024年上半期の営業利益は、2023年の同時期と比較して1億9,210万ドル減少しました。この減少は、主に販売量と生産量の減少、および価格設定の悪化によるものです。
＜欧州/中東地域＞
2024年上半期の欧州/中東地域の売上高は、為替変動の影響と買収の好影響を除き、2023年の同時期と比較して2.8%減少しました。ドイツ、トルコ、フランスでの成長は、ほぼすべての他の欧州市場での販売減少によって相殺されました。ほぼすべての機械カテゴリーでの減少は、高馬力トラクターの販売増加によってほぼ相殺されました。2024年上半期の営業利益は、2023年の同時期と比較して3,680万ドル増加し、営業利益率は120ベーシスポイント改善しました。この改善は、高馬力トラクターに関連する好ましい販売構成によってもたらされました。
＜アジア/太平洋/アフリカ＞
アジア太平洋/アフリカ地域の2024年上半期の売上高は、最終市場の需要低下と生産量の減少により、2023年の同時期と比較して、為替変動の不利な影響と買収の有利な影響を除いて25.9%減少しました。中国、オーストラリア、アフリカでの販売減少が、この減少の大部分を占めています。2024年上半期の営業利益は、販売量の減少により、2023年の同時期と比較して1,860万ドル減少しました。
■見通し
2024年4月1日、AGCOはPTx Trimbleの株式85%を取得し、Trimbleは15%の株式を保有しています。AGCOは2024年4月1日、PTx Trimble合弁事業を連結財務諸表に統合し始めました。さらに、2024年7月25日、AGCOは穀物・タンパク質事業を売却する正式契約を締結したことを発表しました。この契約は年末までに完了する予定です。
AGCO の 2024 年の売上高は、PTx Trimble のプラスの影響を含め、販売量の減少と外国為替換算の不利な影響を反映して約 125 億ドルになると予想されます。調整後営業利益率は、PTx Trimble の統合に加え、販売量の減少、生産量の減少、コスト管理の強化、エンジニアリングへの投資の小幅な減少の影響を反映して約 9% になると予測されます。これらの前提に基づき、2024 年の調整後 1 株当たり利益は約 8.00 ドルを目標としています。
■ AGCO（アグコ）について
AGCO は、農業機械と精密農業技術の設計、製造、販売の世界的リーダーです。 AGCO は、Fendt®、GSI®、Massey Ferguson®、Precision Planting®、Valtra® などのコア ブランドを含む差別化されたブランド ポートフォリオを通じて顧客価値を提供しています。 Fuse® スマート農業ソリューションを活用した AGCO の機械とサービスのフルラインは、農家が持続的に世界に食料を供給できるよう支援します。1990 年に設立され、米国ジョージア州ダルースに本社を置く AGCO は、2023 年の売上高が約 144 億ドルでした。
ニュースリリース
2024年第 2四半期プレゼン資料
＊リリース内容から「ですます調」で表記しています。