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日立建機、顧客のシステムと接続可能な油圧ショベル「RBT Core Connect」の受注を開始

・遠隔・自動化ソリューションに対応した「RBTシリーズ」にラインアップを追加

 日立建機は7月31日、遠隔・自動化ソリューションに対応した「RBTシリーズ」に、顧客のシステムと接続可能な油圧ショベル「RBT Core Connect(コア コネクト)」のラインアップを追加し、8月より日本国内向けに同仕様機のZX200A-7(20トンクラス)とZX330A-7(30トンクラス)の受注を開始すると発表した。

 この仕様機の導入により、顧客は自社で保有するシステムと直接油圧ショベルを接続し、円滑な遠隔操作や自動運転が可能となり、安全性の向上や労働環境の改善など施工現場の課題解決に貢献する。標準小売価格(税抜き)はZX200A-7が3,610万円、ZX330A-7が5,620万円。

 施工現場の課題である安全性・生産性の向上や労働環境の改善などの解決策の一つとして、顧客からは建設機械の遠隔操作や自動運転に関心が寄せられている。顧客が建設機械の遠隔操作や自動運転を行うためには、外部からの信号で車体を操作するための対応のほか、車体の姿勢や状態を把握するための多数のセンサーやカメラを取りつける必要がある。このように油圧ショベルの操作制御は技術的に高度で、仕様変更のコストが大きいことが課題となっている。

 同仕様機を導入し、車体を適切に制御するための信号を顧客側のシステムと接続することで、顧客側のシステムから油圧ショベルの遠隔操作や自動運転が可能になる。また、車体の情報を得るための新たなセンサーの取り付けなど車体の仕様変更のコストは不要。さらに、顧客側のシステムに応じて、より高度な自動運転も可能となる。

 日立建機は自律型建設機械向けシステムプラットフォーム「ZCORE」に基づき、2023年5月に遠隔・自動化ソリューションに対応可能な油圧ショベルを開発した。2023年10月には、「RBTシリーズ」としてリモコンで遠隔操作が可能な油圧ショベルの受注を開始した。また、油圧ショベルの自動運転の有効性を確認するため、産業廃棄物処理を行う三井商事の中間処理場で汚泥を自動運搬する実証試験も行った。

 今後も日立建機グループは、「人と機械の最適な関係」をめざし、顧客の課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」を顧客と協創していく。今後も、建設機械の遠隔操作や自動運転、自律化に向けた研究・開発を推進し、現場の安全性・生産性の向上などの顧客の課題に貢献していく。

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