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北越工業、24年4~6月売上は12. 2%増の132億円、24年度予想560億円(7.9%増)は据え置き

 北越工業が7月30日に発表した2025年3月期の第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は13,249百万円(前年同期比12. 2%増)、営業利益1,760百万円(同11.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,557百万円(同 3.5%増)となった。

 第1四半期におけるわが国経済は、円安に伴 うコスト負担の高まりによる個人消費の低迷に加え、高止まりする原材料価格によって景気の改善が進まなかった。世界経済は、欧米におけるインフレの長期化と高い政策金利の継続による影響や、中国経済の先行き懸念など不透明な情勢が続いた。
 このような情勢のなかで同社グループは、2024年度が最終年度となる中期経営計画「中期 ビジョン2024」に掲げた「常に新しい価値を追求し、社会と産業の発展に貢献する」企業を目指し て、成長戦略に取り組んできた。さらに高騰が続く原材料価格に対し、販売価格の見直し や諸経費削減を推進し、利益改善を図ってきた。

<建設機械事業>
 売上高10,968百万円(前年同期比14.5%増)/ セグメント利益1,707百万円(同9. 3%増)
 建設機械事業セグメントは、主にエンジンコンプレッサ、エンジン発電機、高所作業車などの事業で構成。
 販売面では、国内はインバウンド需要の回復によってホテルなどの新築・改修工事案件が堅調に推移したほか、倉庫や半導体製造工場向けなど、旺盛な建築工事需要を背景に、高所作業車の出荷 が大きく伸長した。海外においては、北米や東南アジア向け出荷は底堅く推移し、中近東の資源開発向け需要などの増加によって売上が伸長し、前年同期比で増収となった。利益面では、 原材料価格のさらなる高騰が下押し要因ではあったが、海外向けに比べて比較的に利益率の高 い国内向けの売上の増加に加え、北米向け販売における米ドル/円での円安効果も寄与し、前年同期 比で増益となった。

<産業機械事業>
 売上高2,280百万円(前年同期比 2.7%増)/ セグメント利益425百万円(同11.1%増)
 産業機械事業セグメントは、主にモータコンプレッサ、非常用発電機、部品、サービスなどの事業で構成。
 販売面では、主力のモータコンプレッサは、国内の設備投資マインドの低下により市場が縮小し、出荷が低調に推移したが、防災意識の高まりにより非常用発電機の出荷は堅調で、部品、 サービスの売上も増加したことにより、前年同期比で増収となった。利益面では、原材料価格のさらなる高騰は下押し要因ではあったが、製品や部品の販売価格への転嫁などが進んだことで利益改善が図られ、前年同期比で増益となった。

■今後の見通し
 2025年3月期の連結業績の見通しについては、以下のとおり。
 売上高56,000百万円(前期比7.9%増)、営業利益7,130百万円(同15.2%増)、経常利益7,400百万円(同1.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,100百万円(横ばい)。

北越工業の2025年3月期第1四半期決算短信

 

 

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