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川崎重工、災害・防衛等を想定した地下シェルター用換気装置の実証開始

 川崎重工業は6月20日、国内で初めて民間防衛用地下シェルター内の空気環境を維持する換気装置の開発を進めていると発表した。2026年の市場投入を目標に既に初期プロトタイプ機を完成させ、2024年5月より開始した実証試験では、このプロトタイプ機を用いて基本機能を検証し、さらなる改良と必要な性能確認を行う。

 地下シェルター用換気装置においては、災害・防衛等による様々な衝撃荷重・汚染空気からシェルター内を防護・遮断することが求められるが、外気中のエアロゾル遮断には川崎重工が開発したガス透過膜を用いた新しい換気システム「SEPERNAⓇ」を、有毒ガス除去には特殊な化学フィルタを適用することでそれぞれの課題を解決する。

 なお川崎重工は、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が立ち上げた「災害大国日本における有事に備えた地下シェルターに求められる性能・仕様の在り方検討ワーキンググループ)」(以下、「ワーキングループ」)に委員として選出され、日本におけるシェルターの性能・仕様のあるべき姿の原案作成に参画している。

 川崎重工は、これまで潜水艦の建造において長年培ってきた閉鎖空間内の環境制御技術に関する知見を活用して地下シェルター用換気装置の開発を進めるとともに、ワーキンググループにおける活動を通じ、人々の安全・安心でより豊かな暮らしの実現に貢献していく。

 ニュースリリース

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