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荏原製作所、北陸農政局 田潟第1排水機場(新潟県)の大型排水ポンプ2台を受注

 ㈱荏原製作所は6月19日、新潟県の田潟第1排水機場(以下:本機場)の大型排水ポンプ2台の製作据付工事を受注したと発表した。

■背景
 本機場は、米作りをはじめ果樹や野菜の栽培が盛んな新潟県中央部に位置している。この地域は複数の河川に囲まれていることや、海抜ゼロメートル以下の土地を含む低平地であることから、古くから大雨による水害に悩まされてきた。江戸時代に干拓が始まり、戦後は段階的に排水機場の建設や排水路などの整備が進み、地域の湛水被害は改善され農業経営の安定化が実現した。しかし、近年は建設から40年以上経過した施設や機械設備の老朽化が課題となっている。本機場も運用開始から50年が経過し役目を終えたため、新たな田潟第1排水機場として生まれ変わる。

■概要
 今回の工事は、既設機場に代わって新たに建設される排水機場の大型ポンプや周辺設備を設計、製造、施工するもの。施設の信頼性を向上させ、効率の良い維持管理を行うことで、地域の農業生産の維持や農業経営の安定に貢献する。

<工事諸元>
(抜粋) 横軸斜流ポンプ 900HZGM型、1500HZGM型
Φ900 mm✕102m3/min✕3.4m
Φ1500mm✕318m3/min✕3.5m 各1台
工期:令和6年(2024年)6月22日~令和9年(2027年)3月12日
施工場所:新潟県新潟市西区田潟地内

■今後の展開

 荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。

 荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。

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