日本鍛圧機械工業会は 6月10日、2024年5月度の鍛圧機械受注実績を発表した。受注総合計は272.9億円と、前年同月比で14.9%減となった。プレス系、板金系は国内・輸出ともにマイナスとなったが、サービス系はプラスだった。国内・輸出ともに全体的な伸びがなく、世界経済全体の不透明感の影響もあり、設備投資需要もまだら模様の観がみられる。
機種別によると、プレス系機械が123.1億円で25.1%減となった。大型プレスのみ38.8%増で、小型・中型・超大型プレス、油圧プレス、フォーミング、自動化装置は軒並みマイナスとなった。
板金系機械も67.6億円で22.8%減となった。レーザ・プラズマのみ13.0%増で、ブレーキパンチングも減少した。サービス系は82.2億円で19.3%増だった。
国内は84.4億円で14.6%減であり、輸送48.4%増、鉄鋼49.3%増であったが、金属26.0%減、一般15.2%減、電気59.0%減だった。
輸出は106.3億円で30.6%減だった。東南アジア向けが12.6倍だったが、北米向け5.2%減、中国向け41.5%減、インド向け94.7%減、韓国向け0.8%減、欧州向け63.2%減となった。