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日鉄エンジニアリング 、JFEスチールからコークス乾式消火設備を受注

 日鉄エンジニアリング(東京都品川区)は5月23日、JFEスチールより西日本製鉄所福山地区向けコークス乾式消火設備(CDQ※)1基(処理能力:144㌧/h)の設計・製作・施工を受注したと発表した。

 受注し設備は、西日本製鉄所福山地区で第6コークス炉が新設されることに伴い、コークス炉で生産されるコークスを乾式消火処理するために新設するもの。日鉄エンジニアリングは2022年に同社東日本製鉄所千葉地区向けのCDQも納入しており、計画工程を前倒しした円滑な設備稼働を実現した対応力を評価されたことから、今回の大型プロジェクト連続受注に繋がった。
 なお、製鉄プロセスにおけるエネルギー利用の効率改善に寄与する設備の導入は、一般社団法人環境共創イニシアチブによる省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金の対象となっている。

 日鉄エンジニアリンググループのCDQ納入実績は、今回の受注により累計170基となる。いずれも高い稼働率と高効率な発電を達成しており、省エネ性能やCO2排出量の削減など環境に大きく貢献する技術優位性と信頼できるプロジェクト実行管理は、これまで国内外の顧客から高い評価を受けている。今後もCDQの拡販を通じてグローバルな製鉄業の発展とカーボンニュートラルの実現へ貢献していく。

※ コークス乾式消火設備(CDQは「Coke Dry Quenching」の略)は、コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内で不活性ガスを用いて冷却するとともに、従来は放散していた赤熱コークスの顕熱をボイラーで蒸気として回収する設備。コークスを冷却する際のダスト発生の抑制、蒸気による発電を通じたCO2排出の抑制、高炉での使用に適したコークス品質の改善、という3つの効果が期待されるため、近年益々注目されている。

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