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科研製薬、静岡工場に発酵農薬原体の製造工場を建設、約100億円投資

 科研製薬(東京都文京区)は5月20日、静岡県藤枝市の静岡工場内に、農薬事業の中心である発酵農薬原体の製造工場を建設することを決定したと発表した。

 科研製薬では、取り巻く事業環境認識等を踏まえた長期的課題を見据え、2022 年に今後 10 年のビジョンを掲げた「長期経営計画 2031」を策定し、その実現に向けた戦略を推進している。その中の農薬事業戦略において、~環境にやさしい農薬の提供によりグローバルでの食料生
産に貢献~をビジョンに掲げている。

 世界的に農薬業界では、 SDGs の取り組みが高まる中、環境や健康への影響を考慮した製品開発に注力する必要がある。より効果的で安全な化学物質の開発や天然物農薬への期待が高まっており、科研製薬では、微生物由来の天然物質農薬「ポリオキシン」の成長戦略を柱とした価値の最大化を進めていく方針。

 今回、発酵農薬原体の一貫製造設備を建設し、今後の需要拡大が見込まれる欧米等への海外輸出にも対応できるよう進めていく。

<設備投資計画>
所在地:静岡県藤枝市源助 301
敷地面積:2,800 ㎡(自社所有地内)
建物 3 階建て 建築面積:1,038.5 ㎡
延床面積:2,880 ㎡
着工:2025 年 11 月予定
竣工:2027 年 7 月予定
稼働開始:2027 年 11 月予定
投資予定額:約 100 億円

(参考)
・この案件については、「2024 年 3 月期決算説明会資料」に掲載している。

 ニュースリリース

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