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井関農機、24年1〜3月期売上は4.2%減の440億円、24年予想は横ばいの1,700億円

 井関農機が5月15日に発表した2024年12月期第1四半期(1~3月)連結業績によると、売上高は前年同期比1,912百万円減少し、43,972百万円(以下、前年同期比4.2%減)となった。国内売上高は前年同期比3,893百万円減少の24,384百万円(13.8%減)となった。前年同期は4月の価格改定に伴う駆け込み需要で伸長したが、当期は改定時期を1ヶ月前 倒ししたこともあり減少となった。海外売上高は前年同期比1,980百万円増加の19,588百万円(11.3%増)となった。北米はコンパクトトラクタ市場の調整局面が継続、アジアは中国で排出ガス規制による反動か ら回復したが、アセアン・韓国では需要軟調となった。一方、欧州は仕入商材の拡充とプ レシーズンの需要を確実に捉え続伸し、海外売上高全体では増加となった。

 営業利益は前年同期比956百万円減少の734百万円(56.6%減)となった。国内は減収・減産により売上総利益は減少したが、国内外価格改定効果や欧州の続伸、為替影響など で黒字を確保した。経常利益は、前年同期比381百万円減少の920百万円(29.3%減)となった。金融収支好転や為替差益の増加などにより、減少幅は営業利益比縮小した。税金等調整前四半期純利益は前年同期比372百万円減少の861百万円(30.2%減)、 親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比266百万円減少の446百万円(37.4% 減)となった。

 井関農機2024年第1四半期データ

 第1四半期における我が国経済は、各種政策の効果もあり景気は緩やかに回復した。一方で、物価上昇や中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動など、先行きには十分 注意する必要がある。このような状況の中、井関農機グループは、国内では成長市場である大型・先端・環境・畑作市場へ の経営資源の集中による対応強化、海外では主力市場である北米、欧州、アジアの需要を精緻に捉え、収益性向上と事業拡大の加速に努めた。

■商品別の売上状況
〔国内〕
整地用機械(トラクタ、耕うん機など)は5,813百万円(17.9%減)、栽培用機械 (田植機、野菜移植機)は1,697百万円(20.4%減)、収穫調製用機械(コンバイン など)は2,630百万円(32.6%減)、作業機・補修用部品・修理収入は8,886百万円 (4.1%減)、その他農業関連(施設工事など)は5,355百万円(9.3%減)となった。
〔海外〕
 整地用機械(トラクタ、芝刈機など)は13,168百万円(4.9%増)、栽培用機械(田植機など)は801百万円(15.2%減)、作業機・補修用部品・修理収入は1,953 百万円(11.4%増)、その他農業関連は3,664百万円(57.6%増)と なった。

■今後の見通し
2024年12月期の売上高は2023年比84百万円増の1,700億円(前期比横ばい)、営業利益20億円(11.3%減)、経常利益10億円(52.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億円を見込んでいる。

 井関農機の2024年12月期第1四半期決算短信
 決算補足説明資料
 説明会資料

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