2023年度における世界経済は、供給制約の改善が進むなか、堅調な米国が牽引する形で全体として緩やかな成長基調にあるが、各国の金融引き締めや、欧州・中国経済の減速が全体の下押し要因となっている状況。また、米中対立に加えウクライナ危機や中東紛争等の地政学的要因も更なる下振れリスクとなっている。
■セグメントごとの経営成績
日 本:プレス機械、サービスともに売上が堅調に推移し、売上高は429億04百万円(3.0%増)となり、 セグメント利益は原材料費増加や一部の大型案件の採算悪化があったものの、増収と製品ミックス改 善等により11億12百万円(144.1%増)となった。
中国:個別プレス機と高速プレス機を中心にプレス機械売上が堅調に推移し、売上高は117億94百万円(7.0%増)となり、セグメント利益は増収効果により7億97百万円(前期は1億49百万円の損失)となった。
アジア:サービス売上の増加及び円安の影響により、売上高は108億36百万円(1.5%増)となり、セグメ ント利益は製品ミックスの改善等により11億93百万円(31.2%増)となった。
米 州:高速プレス機の売上が伸びたものの個別プレス機の売上が減少し、売上高は160億41百万円(4.5 %減)となった。セグメント利益は製品ミックスの改善により3億97百万円(38.8%増)となった。
欧 州:高速プレス機とサービス売上の増加及び円安の影響により、売上高は165億06百万円(28.3% 増)となり、セグメント利益は増収効果により2億93百万円(29.3%増)となった。
■今後の見通し
次期の見通しについては、売上高は740億円(以下、前期比1.7%増)、営業利益は57億円(57.7%増)、経常利益は58億円(61.3%増)、親会社株主に帰属す る当期純利益は42億円(49.6%増)を予想している。