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DMG森精機、独工場で生産の超大型5軸加工マシニングセンタ DMU 1000 SE を伊賀事業所に導入

・主要大型部品の内製化に自社製品を導入し、生産性向上を実現

 DMG森精機は4月18日、伊賀事業所の第3精密加工工場(三重県伊賀市)に、フロンテン工場(ドイツ・バイエルン州)で生産された超大型5軸加工マシニングセンタ DMU 1000 SE を導入したと発表した。

 欧州におけるグループ最大の開発・生産拠点であるフロンテン工場内にある XXL ファクトリーでは、大型ワークの加工に最適な大型 5 軸加工機を生産しています。大型機は軸の移動距離やワークの重量が大きくなる分、高い精度を実現する技術力が求められる。

 DMU 1000 SE は、門型構造を採用しており、高い加工精度と剛性を実現する大型 5 軸加工機 DMU 600 Pをベースに、テーブルを 2 つ配置可能な特別仕様(Special Edition)です。テーブル連結時には、最大 13,000 ㎜の大物鋳物の加工が可能。1 回の段取りで穴あけ加工とミーリング加工を行い、大型ワークの工程集約を実現する。多くの門型の大型機では、カバーが無く、加工エリアがむき出しになっており、作業者の安全が十分に確保されていないが、本機はフルカバー構造のため、機外への切りくず・クーラント飛散がなく安全に加工を行うことができるため、穴あけ・タップ加工も高圧クーラントを使用することで、切りくずを分断し、効率よく加工が可能。また、C 軸付きの Z 軸ラムには柔軟性の高い交換式ミーリングヘッドを搭載しており、B 軸ミーリングヘッドを搭載した同時 5 軸加工により、高効率な加工を実現する。

 同社では、工作機械に使用するベッドやコラムなど大物鋳物部品の加工には、従来、他社製の大型 5 面加工機 5 台と大型研削盤 4 台の合計 9 台を使用していたが、第 3 精密加工工場の稼働に伴い、同社製のDMU 1000 SE 3 台に順次置き換える。高精度な DMU 1000 SE と蓄積された豊富な加工ノウハウにより、同社の複合加工機 NTX 2500 2nd Generation に使用するベッド(ワークサイズ: 4,570 x 2,070 x 928 ㎜)の加工では、従来と比較して、加工時間が約 1/3 へと削減された。

 同社は、内製部品の生産において自社の設備を導入し、DX を用いて工程集約、自動化を促進し、GX を実現する。マシニング・トランスフォーメーション(MX)の推進を通して、リーンなプロセスを構築し、経営資源の最適化、CO2 排出量の 削減へと貢献していく。

 詳細は、ニュースリリース

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