丸紅は3月29日、Hitachi Zosen Inova(以下、HZI)、㈱海外交通・都市開発事業支援機構(以下、JOIN)と共に参画している、アラブ首長国連邦・アブダビ廃棄物発電プロジェクトに関わるコンセッション契約をEmirates Water and Electricity Company(エミレーツ水電力公社、以下、EWEC)およびTadweer Group(アブダビ廃棄物処理公社、以下、Tadweer)と締結したと発表した。
同プロジェクトを通じて廃棄物処理法を埋立から焼却に変えることで埋立地から発生するメタンガスを削減し、CO2換算で年間1.1百万トン相当の削減効果を見込む。
丸紅は、今後も需要の拡大が見込まれる廃棄物処理分野において、これまで培ってきた廃棄物発電プラントの建設実績や同プロジェクトの事業開発経験をもとに、安定的な廃棄物処理を通じた持続可能な社会の構築に貢献していく。
<プロジェクト概要>
出資者:Tadweer 、コンソーシアム(丸紅、HZI、JOIN)
発電容量:80MW
運転開始:2027年(予定)
売電先:EWEC
売電期間:30年間
事業内容:廃棄物処理発電(処理容量年間90万トン)
<関係会社概要>
Emirates Water and Electricity Company(エミレーツ水電力公社)
所在地:アラブ首長国連邦アブダビ首長国
設立:2018年
代表者:Othman Al Ali
事業内容:アブダビ首長国及び北部首長国における発電・造水事業の計画および運営
Tadweer Group(アブダビ廃棄物処理公社)
所在地:アラブ首長国連邦アブダビ首長国
設立:2008年
代表者:Ali Al Dhaheri
事業内容:アブダビ首長国の廃棄物事業の管理および運営
Hitachi Zosen Inova AG(HZI)
所在地:スイス, チューリッヒ
設立:1933年
代表者:Bruno Frederic Baudouin
株主:日立造船株式会社(100%)
事業内容:廃棄物発電プラントの設計、建設、保守、運営
株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)
所在地:東京都千代田区
設立:2014年
代表者:武貞 達彦
株主:財務大臣(97.35%)(2023年3月時点)
事業内容:海外での交通・都市開発事業に対する本邦企業の参画を出資等により支援