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産機工、産業機械の2024年度受注は2.3%増の5兆6,323億円の見通し

・内需は0.7% 増の3兆8,225 億円

・外需は5.6%増の1兆8,097 億円

 日本産業機械工業会(産機工)は3月29日、2024年度の受注見通しは、内需・外需総合で前年度比2.3%増の5兆6,323 億円を見込んでいると発表した。

 内需は、前年度に火力発電の大口契約があった反動減があるものの、民間設備投資の増加傾向が続く中で、素材産業から組立産業まで幅広い業種で需要が増加し、また、公共投資もインフラ設備の老朽化対策等を中心に継続されることから、前年度比0.7% 増の3兆8,225 億円と見込んだ。

 内需のうち製造業向けは、デジタル化、自動化・省力化、低・脱炭素化等、将来の成長に向けた投資にけん引され、産業機械のほとんどの機種で需要拡大を見込んだ。特に、半導体やそれらの材料等の国内生産の拡大、水素・アンモニア・SAF・CCUS関連 の投資拡大等を見込んだ。

 非製造業向けは、運輸業や卸売・小売業の物流関連投資の拡大が見込まれるものの、前年度に火力発電設備の大口契約があった反動から、前年度を下回るものと見込んだ。
官公需については、洪水対策等の自然災害に対するインフラ投資が高水準を維持し、自治体向け下水処理関連の更新需要も堅調に推移し、ごみ処理装置の発注量が増加する ことから、前年度を上回るものと見込んだ。

 外需は、12機種中9機種が増加し、前年度比5.6%増の1兆8,097 億円と 前年度のマイナスから再び増加に転じるものと見込んだ。脱炭素化に向けた世界的な潮流が加速していく中で、天然ガスのみならず、水素・アンモニア関連の投資は各国で拡大しており、発電設備や各種プラント及び関連設備の需要が堅調に推移するものと見込んだ。また、自動車産業でのEV関連投資の継続や工場・物流関連の自動化ニーズの拡 大の他、半導体等の電子部品関連については、シリコンサイクルの好転が見込まれる中で需要拡大を見込んだ。

 地域別では、北米市場の拡大やアジアの緩やかな回復の他、中 東・アフリカ等の産ガス地域の投資拡大を見込んだ。なお、中国については機種ごとにばらつきはあるものの、全体としては前年度並みを維持し、ユーロ圏についても下げ止 まりから緩やかな回復基調をたどると見込んだ。

 詳細は、ニュースリリース

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